お風呂の追い焚き配管の掃除方法を解説

お風呂を温め直してくれる便利な追い焚き機能。

快適にお風呂に入るためには欠かせない機能ですが、追い焚き配管の掃除をしたことがないという人はいませんか?

見えない部分なのでつい見逃してしまいますが、定期的に掃除をしないと衛生的に問題が発生し、健康被害をもたらすこともあります。

そこで今回は、追い焚き配管の掃除方法について解説していきます。

追い焚き配管に潜むの雑菌の数

  • ウィルス

お風呂を使用するごとに、追い焚き配管内には汚れが蓄積されていきます。

築一年以内の家では、追い焚き配管の中に潜む細菌の数は10から数千個ほどですが、築10年以上がたつと最低でも1万、多いと100万個以上の細菌が配管内にいるといわれています。

細菌が配管内にたまることで、追い焚きのたびに雑菌がお風呂に送り込まれ、人の皮膚に付着します。

人体に入り込むと、体調不良の原因にもなることから、定期的な掃除が必要です。

家族の数や、お風呂を使う頻度で異なりますが、目安としては1〜3カ月に一度掃除すると良いでしょう。

追い焚き配管に潜む汚れと雑菌
  • カビ
    お風呂の壁や床、シーリング部分などで発生しますが、追い焚き配管内でもカビは繁殖します。赤カビや黒カビなど人体にも付着し、体内に入ることで健康に影響を及ぼすことがあります。
  • 細菌
    暖かなお風呂の湯は、菌の繁殖に適した環境です。身体に汚れがついた状態でお風呂に入ると、皮膚の表面に存在する細菌が湯に溶け出し、追い焚きを行うことで追い焚き配管内にも細菌が入り込みます。
  • 糞生菌
    身体の部位の中でも、特に排泄物に関連する部位からの雑菌がお風呂に入ることで繁殖します。特に、トイレを使った直後にお風呂に入る場合などは注意して、なるべく身体を洗ってからお風呂につかるようにします。
  • 皮脂や汗、抜け毛などの老廃物
    お風呂につかることで皮脂や汗が湯に溶け出します。これらの物質は雑菌の栄養源となり、追い焚き配管内の菌の増殖を促進します。

プロが使う追い焚き配管の掃除方法

追い焚き配管内は手が届きにくいので、プロに相談することも検討しましょう。

掃除に必要な業務機器を用いて、追い焚き配管内に潜む汚れや細菌の数を劇的に減らしてくれます。

ここではプロの掃除の手順を紹介します。

  1. 追い焚き配管内に潜む菌の数を計測
  2. 追い焚きの給水口がつかるように最低温度で水をためる
  3. 除菌剤を配管内に送り5分以上つけおく
  4. 過炭酸ナトリウムを入れて泡を発生させて配管内を循環させる
  5. ナノバブル発生装置を用いてさらに細かい泡を生成
  6. 追い焚きをして、発生させた泡を配管内にめぐらせる
  7. 30分以上つけおき、一度水を流す
  8. 配管内に残っている汚れと泡を流す
  9. 完了

プロの掃除では最初に雑菌の数を計測し、洗剤とナノバブル発生装置を併用して、その数を大きく減らしていきます。

ただ、毎回プロに頼むわけにも行かないので、一度プロに依頼を出して、その後は月に1回のペースで自分でお手入れすることをおすすめします。

家庭でできる追い焚き配管の掃除方法

ここからは、自宅でできる追い焚き配管内の掃除方法を紹介します。

自宅で追い焚き配管の清掃をする場合は、循環タイプによって掃除の方法が異なります。

追い焚きを行う風呂釜には、2つの循環タイプがあります。

  • 配管内の水をポンプで循環させる「強制循環タイプ」
  • 自然な水の流れのまま追い焚きする「自然循環タイプ」

それぞれの、家庭での清掃方法を解説します。

強制循環タイプの掃除方法

強制循環タイプは浴槽の中に一つだけ穴があることから、一つ穴タイプとも呼ばれます。この穴には循環口フィルターがついており、汚れを入り込みにくくしています。

最近の風呂釜はほとんどが強制循環タイプです。

強制循環タイプは、内部でお湯を吸い込む配管と、お湯を吐き出す配管とに別れており、ポンプの力によって温めたお湯を循環させます。

  1. 循環口フィルターを取り外す
  2. 追い焚きの給水口がつかるように最低温度で水をためる
  3. ためた水の中に過炭酸ナトリウムを入れて5分つけおく
  4. 最高温度設定で追い焚きを行い、お湯を循環させる
  5. 1時間つけおく
  6. 5分再び追い焚き
  7. 排水してから水を最低温度で同じくらいためる
  8. 再び5分ほど追い焚きをする
  9. 排水をする
  10. 循環口フィルターを掃除して取り付ける
  11. 完了

過炭酸ナトリウムはお湯100Lに対して200gが適量です。専用の洗剤を使用する場合は、つけおく時間や使用量など指示にしたがって行いましょう。

なるべく低い温度の水を入れて、高い温度で追い焚きを行うことで、配管内を長時間泡が循環するので汚れを落としやすくなります。

自然循環タイプの掃除方法

かつての主流は、自然循環タイプでした。浴槽に2つの穴があることから二つ穴タイプとも呼ばれています。

下の穴からお湯を吸い込み、上の穴から追い焚きしたお湯を吐き出してお湯を温めます。

水の、底の方は温度が低く、上の方が温度が高いという性質を利用したもので、ポンプはついていません。

  1. 循環口フィルターを取り外す
  2. 吸い込み口をタオルなどでをふさぐ
  3. 吐き出し口に過炭酸ナトリウムを入れる
  4. 吐き出し口にホースでお湯をあふれる寸前まで注ぐ
  5. 2時間程度放置する
  6. 時間が経過したら吸い込み口に詰めたタオルを外す
  7. ホースからお湯を強く出して穴の内部を洗う
  8. 循環口フィルター掃除をして取り付ける
  9. 完了

追い焚き配管をきれいに保つコツ

追い焚き配管はちょっとした使い方で、汚れがつくのを抑えることも可能です。

追い焚き配管内に、洗剤や皮脂や身体に付着している汚れ、雑菌が入り込むことで、汚れやすくなります。

そのため、配水管内に入り込むリスクを軽減することで、配水管を清潔に保てるようになります。

注意すべきことは以下の3つ。

  • お風呂のお湯を毎日変える
  • 入浴中に追い焚きをしない
  • 入浴剤を使用しているときに追い焚きをしない

それぞれ配管内に汚れを侵入させてしまう原因になるので、風呂釜をきれいに保ち、洗浄の手間を減らすために注意してみましょう。

ナノバブルを発生させるUFB DUAL®

先ほど、プロの追い焚き配管洗浄ではナノバブル発生装置を使用するということをお話しました。

ナノバブルとは1μm未満の極小の泡のことで、この小さな泡があらゆる隙間に入ることで汚れを落とす効果があります。

清掃業者はもちろん、医療機関や製造業でもナノバブルは利用されており、高い洗浄力で世の中のあらゆる産業に貢献しています。

もともとは、企業やプロの使う大掛かりな装置でしたが、ここ数年で小型化が進み、家庭でもナノバブルを作り出せるようになりました。

その装置が『UFB DUAL®(ユーエフビーデュアル)』です。

UFB DUAL®は水道管に直接取り付けることで、家全体の水道水をナノバブルにする装置です。

プロが使用していたナノバブルをそのまま水道から使えるので、プロクオリティの清掃が家庭でも実現できます。

さらには、お風呂のお湯としても使えるので、湯船の汚れを毎日の入浴の中で落とすことも可能です。

UFB DUAL®は家全体の水をナノバブルにするので、追い焚き配管以外でもキッチンやトイレなど汚れやすい場所で活躍します。

節水や洗剤の節約にもつながるので、環境負荷を下げる設備としても注目されており、今後一般の家庭でもさらに普及していくでしょう。

WRITER
    • WDW 編集部
    • 株式会社ウォーターデザインワールド(WDW) 編集部は、当社の製品であるUFB DUAL®の魅力的を伝えるだけでなく、水と健康に関する有益な情報を提供することで、お客様の生活に役立つライフハックを提供しております。

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