窓ガラスには気がついたときには、ホコリや水滴の跡など様々な汚れがついています。
また、時間がたつとなかなか取れない汚れになるので、掃除に時間がかかってしまうこともあり、家の全ての窓ガラスを掃除するのはかなり大変です。
そこで今回の記事では、窓ガラスを効率的に掃除するための裏技について解説していきます。
この記事を読めば、窓ガラスを隅々まで綺麗にできるようになります。
窓ガラスにつく汚れ
窓ガラスは家のなかと外とを隔てているため、屋内で発生した汚れと屋外で発生した汚れのどちらも付着します。
汚れによって落とし方が違うので、まずは窓ガラスにつく汚れの種類を知っておきましょう。
水垢
水垢は窓につく白いシミのような汚れで、ウォータースポットとも言います。
水垢の原因は水に含まれる不純物が堆積したもので、水滴の種類によって汚れの性質や落ちやすさも変わってきます。
例えば、雨水や結露でついた水滴の中にはホコリや雑菌などが含まれており、これらが原因となってできた水垢は中性洗剤やアルカリ性洗剤で落とすことができます。
一方、水道水にはミネラル分が多く含まれており、水道水が原因の水垢は硬いものになるので酸性洗剤を使って落とします。
水垢は頑固な汚れですが、人体には無害です。
ただし、窓の美観を損ない、条件がそろうとカビを発生させることもあるので、窓を掃除する際に取り除いておきましょう。
カビ
カビは窓のサッシ部分やふちに発生する黒っぽい汚れです。
細菌が集まることで発生し、周囲に胞子をばらまいてどんどん広がっていくので早めに除去する必要があります。
カビの原因となる「クラドスポリウム」という細菌は、高温多湿な環境で増えやすく、窓に結露のつく梅雨の時期や、寒い季節に特に発生しやすくなります。
基本的には窓ガラスの屋内側に発生して、カーテンや壁などにもカビを移していきます。
ハウスダスト・砂埃
窓には、ハウスダストや砂埃などの小さな粒子が大量につきます。
ハウスダストは家の中で派生する、繊維から発生したホコリや害虫の死骸などが原因の汚れです。
一方、砂埃は砂の粒子やガスなどが原因の窓の外につく汚れです。
時間が経つと取れにくくなるので、定期的に掃除を行って落とします。しかし、汚れの大きさによってはそのまま磨いてしまうと窓ガラスに傷をつけるので注意が必要です。
窓ガラスの掃除ポイント
窓ガラスの掃除の裏技を試す前に、最低限の掃除のポイントをチェックしておきます。
誤った方法で掃除をしてしまうと、窓ガラスに傷や拭きあとが残ってしまうことがあります。
1枚ずつ掃除する
窓ガラスを掃除する際には、洗剤や水を使用します。
洗剤や水は、本来であれば窓についた汚れを落とすために使用しますが、窓について時間が経つと汚れに変化してしまいます。
そのため、窓の掃除は時間をかけないように1枚ずつ行うことをおすすめします。
スポンジに洗剤をつける
直接窓にスプレータイプの洗剤を噴射してしまうと、洗剤が垂れた跡がついたり、拭きムラができてしまったりします。
そのため、洗剤は窓を拭くためのスポンジや雑巾につけてから磨くようにしましょう。
素早く掃除する
窓ガラスの掃除は時間との戦いです。
先ほども触れたように、時間が経つと洗剤や水が跡になってしまいます。
また、窓についていた砂埃やハウスダストなどの汚れが水と反応することで、落ちにくくなってしまうこともあります。
そのため、窓を掃除する際にはなるべく素早く汚れを除去しましょう。
以上の3つが窓ガラスの掃除の基本ルールです。
窓ガラスの掃除の頻度
窓ガラスは汚れやすい場所ですが、頻繁な掃除は必要ありません。
月1回ほどを目安に掃除することで、十分に清潔さを保てます。
ただし、湿気の多い時期にはカビが発生することがあるので、週に1回は窓の状態を確認しておきましょう。
カビが生えていたら、その時点で掃除を行います。
窓ガラスの掃除を簡単にする裏技
窓ガラスを簡単に掃除する裏技的な方法を、窓の部分ごとに解説していきます。
サッシ
窓のサッシやレール部分はハウスダストや砂埃が溜まりやすいものの、細かな部分なのでつい掃除がおろそかになってしまいます。
しかし、メラニンスポンジとクリーニングロッドを用意しておくと、サッシの掃除は一気に簡単になります。
メラニンスポンジの使用
メラニンスポンジは樹脂製のスポンジで、通常のスポンジよりも密度が高い小さなスポンジです。
軽く水でぬらすだけで洗剤を使わず汚れを落とせ、細かくハサミで切っても使用できます。
サッシやレールのサイズに合わせてカットすることで、細かい場所も簡単に掃除可能です。
また、窓ガラスにも使えるので用意しておくと何かと便利なスポンジです。
クリーニングロッドの使用
サッシを掃除するためのクリーニングロッドは、自分で作ることもできます。
割り箸の先端に布を巻いて輪ゴムでとめるだけなので、普段キッチンにあるもので作成できます。
簡単に作れ、レールの細かい部分の汚れも落とせる優れものです。
窓枠
窓枠は結露によるカビが発生しやすい場所です。
窓ガラスについたカビは比較的簡単に落とせますが、窓枠のシーリング部分に溜まったカビは「湿布法」を使って落とします。
湿布法
湿布法では塩素系漂白剤とキッチンペーパー、ラップを使用します。また、塩素系漂白剤は刺激が強いので、ゴム手袋をつけて作業を行います。
シーリングの上にキッチンペーパーをあて、ひたひたになるくらい漂白剤をスプレーします。
さらにその上からラップを被せ、30分から1時間ほど放置したら、絞った雑巾で拭き取ります。
ラップやキッチンペーパーを使うことで、漂白剤の成分をカビに浸透させやすくする裏技です。
窓ガラス
窓ガラスにはウォータスポットやホコリなど様々な汚れが付着し、お部屋の美観を損ねます。
しかし、意外なものを使うと洗剤を使わずに簡単に綺麗にできます。
ストッキングを使う
使わなくなったストッキングで、窓ガラスを拭くことで細かいホコリを軽い力で簡単に除去できます。
ストッキングは丸めて使用し、静電気によって汚れを拭き取ります。
水や洗剤を使わないので、ふと汚れが気になったときにおすすめの方法です。
新聞紙を使う
ストッキングで取りきれない汚れは、新聞紙で落とせます。
新聞紙の繊維によって汚れを絡めとるのと同時に、含まれるインクがコーティングの役割を果たします。
使い方は簡単で、新聞紙2枚以上を手のひらサイズに丸め、少量の水で湿らせながら窓を拭くだけです。
なかなか落ちない汚れには、中性洗剤を水に含ませて掃除するとさらに効果的です。
網戸
網戸は注意して掃除しないと、網戸についていた砂埃が家の中に侵入してしまいます。
網戸の掃除では、これまでも活躍してきた新聞紙を活用しましょう。
新聞紙の活用法
網戸の掃除は、部屋の内側から掃除を行います。
このとき反対側に新聞紙を貼り付けてから、掃除機で網戸を吸うと空気の逃げ場がなくなりホコリを一気に吸い取ることができます。また、外側を掃除するときには屋内への汚れの侵入も防いでくれます。
また、掃除機のブラシノズルを使うと網戸の目に挟まった小さな汚れも効率的に落とせ、手早く掃除が完了します。
仕上げに軽くぬらしたスポンジで拭いて、外側も同じように行い完了です。
窓ガラスを汚れにくくする裏技
窓ガラスを綺麗にできたら、汚さないための予防のための裏技も行っておきましょう。
パッキンにはロウをぬる
窓ガラスのシーリング部分には、水滴がたれることでカビが発生します。
そのため、ロウを塗っておくことで水を弾き、カビの発生を予防できます。
蝋燭を軽く温めて、チョークのように使って塗ります。
柔軟剤を活用する
洗濯物に使う柔軟剤には、静電気を除去する効果があります。
掃除のあと、少量の柔軟剤を染み込ませた水で水拭きしておくことで、ハウスダストなどの細かい汚れが窓につくのを防ぐことができます。
まとめ
家に何枚もある窓ガラスの掃除は、手早く行うことが大切です。
今回紹介した裏技を活用すると、さらに時間をかけずに掃除ができるようになるので、お家全体の掃除の効率がアップします。
綺麗にした後には、汚さないための裏技も行い、次回の掃除の手間も減らしていきましょう。
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