ナノバブルを使ってみたいと思って調べていると「水圧の弱い家庭では使えない」という口コミを発見することがあります。
結論から話すと、ナノバブルの生成装置によって水圧への影響が異なり、中には家庭の水圧では使えないものもあることも事実です。
一方で、家庭の水圧で十分使用できるものも存在します。
この記事では、実際に家庭でナノバブルを使用するためにはどのくらい水圧があればいいのか、家庭で使用するための装置やナノバブルを生成する仕組みを踏まえて解説していきます。
ナノバブルとマイクロバブルの違い
家庭にナノバブル生成装置を導入する際には、シャワーヘッドタイプのものや、ノズルタイプのものなどいくつか選択肢があり、それぞれ必要な水圧や生成方法、出来上がる泡の大きさが異なります。
まず、正しくナノバブルの効果を得るために、混同しがちなマイクロバブルとの違いを知っておくことも大切です。
マイクロバブルは、一言でいうとナノバブルよりも一回り大きな泡のことです。
気泡のサイズが1μm(0.001mm)未満の泡のことをナノバブルと定義するのに対し、マイクロバブルは100μm(0.1mm)未満、1μm以上の泡のことを指します。
マイクロバブルは水中で発生すると、白っぽい濁りのように見えるのに対し、ナノバブルは目で見ることができないくらい小さな大きさです。
そのため、ナノバブルの方がより細かな隙間に入り込むので洗浄効果が高いとされています。
また、ナノバブルの生成に当たってマイクロバブルが材料になることもあり、ナノバブルを生成するためには、より強い水圧や複雑な機構が必要になります。
マイクロバブル、ナノバブルともに家庭向けの発生装置が販売されており、家庭に導入する際には混同しないように選択しましょう。
ナノバブルとマイクロバブルの違い | |
ナノバブル |
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マイクロバブル |
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ナノバブルの発生する仕組み
では、ナノバブルがどのような方法で作られるのか解説していきます。
ナノバブルを生成する方法は大きく分けて2つあり、マイクロバブルから生成する方法と、水中から直接生成する方法があります。
マイクロバブルから生成する方法は、一度マイクロバブルを発生させ、様々な方法で圧力をかけることでナノバブルを生成します。
この方法は、電力などの外部エネルギーを必要とするため大掛かりな装置になり、企業や公共の設備、研究施設や第一次産業の分野で用いられています。
水中から直接ナノバブルを生成する方法は、マイクロバブルを発生させるプロセスが必要ないため、マイクロバブルから生成する方法と比較して、装置も小型になります。
家庭で用いられるのは、主にこちらの方法です。
装置が小型化されたため、シャワーヘッドに内蔵されたものや、水道管や蛇口に直接取り付けるノズルとして販売されています。
外部電力を必要としないのが特徴で、水圧を利用してナノバブルを生成します。
では、一般家庭の水圧でナノバブルは十分に生成できるのでしょうか?
一般家庭の水圧で使えるナノバブルは?
一般家庭の水圧はおよそ0.2〜0.4MPaといわれています。
そのため、家庭用のナノバブル、もしくはマイクロバブル生成装置はこの水圧の範囲内で動作するように作られています。
家庭用のナノバブル生成装置には、装置を内蔵するシャワーヘッドタイプや、装置を直接蛇口や水道管に取り付けるノズルタイプなどがあります。
しかし、シャワーヘッドもノズルも様々な種類が販売されており、どれを選んだらいいのかわからないという人もいるでしょう。
そこで、ナノバブルを生成する装置を購入する際は、ナノバブルの生成方式にも注目してみましょう。
水中から直接ナノバブルを生成する方法で、家庭の水圧で利用できるものには主に、エジェクター方式、フリップフロップ方式、キャビテーション方式の3つがあります。
それぞれのメリットや注意点を紹介していきます。
エジェクター方式
エジェクター方式は外部の空気を取り込むことによって、微細な泡を発生させる方式で、空気を取り込むことでバルブ内の圧力に変化を加えて泡を生成します。
そのため、少ない水圧でも使用できるという特徴があり、一般家庭の水圧の範囲である0.2MPa以下の水圧にも対応しています。
ただし、生成できる泡の大きさが安定せず、およそ50μmのマイクロバブルを生成するのにとどまります。
主に、家庭用や美容サロン向けのシャワーヘッドに内蔵される形で採用されています。
フリップフロップ方式
フリップフロップ方式は福山大学の梅田眞三郎教授によって発見された方式で、ノズルの内部の特殊な機構を水が通過することによって、非常に細かなナノバブルを発生させます。
内部の構造が複雑で水圧が高いほど、多くのナノバブルを生成しますが、反対に高い水圧がないとナノバブルを生成できず、ノズルを通した後の水圧も低下してしまうのが欠点です。
また、複雑な構造のため、製造には高い技術とコストが必要です。
主にシャワーヘッドに内蔵されて販売されています。
キャビテーション方式
キャビテーション方式は、家庭用へのナノバブル導入方法として、広く普及している方式です。
水が流れる方向が変化する場所の近くでは空間が生まれ、空いた空間を埋めようと渦が起こります。橋の上から水面に渦が発生しているのをみたことがある人もいるかもしれませんね。
この渦ができる過程で泡が発生することがあり、この現象をキャビテーションといいます。
このキャビテーションの原理を応用して、水の中に含まれる酸素や水素などの気体を析出(せきしゅつ)させてナノバブルを生成します。
少ない水圧でもナノバブルを生成でき、外部のエネルギーも使わないのでランニングコストもかかりません。
その一方で、キャビテーション方式を採用している製品は多く、中には水が装置を通過した後に水圧が減少したり、マイクロバブルまでの大きさまでしか生成できなかったりするものもあります。
そこでおすすめしたいのが、「UFB DUAL®︎(ユーエフビーデュアル)」です。
UFB DUAL®︎がおすすめ
UFB DUAL®︎は一般家庭や小規模事業者向けに開発されたナノバブル生成ノズルです。
水道管が敷地内で枝分かれする前の分岐点に取り付けることで、家屋全体でナノバブルを使用できるようになります。
そのため、お風呂以外でも洗面所やキッチン、トイレなどの様々な場所でナノバブルの高い洗浄力を得られるのが最大の特徴です。
先ほど、キャビテーション方式は水が通過した後に水圧が落ちることがあるとお話ししましたが、UFB DUAL®︎は特許技術により水圧を落とさずにナノバブルを生成できます。
さらに、0.06MPaからの低い水圧から十分な量のナノバブルを生成でき、0.05MPaの水圧下でも1cc内に約5000万個もの気泡が確認されています。通常の水道水の水圧で使用することを考えると、さらにその量は増えるでしょう。
また、キャビテーション方式は外部の空気を取り込まずにナノバブルを生成できるため、空気中の不純物を取り込む心配がありません。
UFB DUAL®︎によって生成されたナノバブルは、通常の水道水と変わらない水準の清潔さを持っており飲料水としても最適です。
一度取り付けると半永久的に使え、メンテナンスの必要もないため、ランニングコストを抑えながらナノバブルを導入できます。