
雨や砂ぼこりでいつの間にか汚れているベランダの掃除は、ついつい後回しになってしまいがちです。
ただ、ベランダの汚れは屋内に入ってくることもあるので、早めに掃除したいところです。
そこでこの記事では、ベランダの床を綺麗に掃除する方法について解説していきます。
屋外にあるベランダには、屋内とは違う種類の汚れが溜まります。
そのため、掃除の方法もやや勝手が異なるのでまずはベランダに溜まる汚れの種類について確認しておきましょう。
一軒家やマンションの2階3階のベランダでは、風に乗ってとんできた砂ぼこりが少しずつ蓄積されていきます。
公園など、砂粒の多い場所の近くでは砂ぼこりが溜まりやすく掃除の頻度が増える傾向にあります。
窓から屋内にも侵入しやすい汚れです。
近くに木がある住宅や、ベランダで植物を栽培している場合、落ち葉も溜まります。
落ち葉自体に害はないものの、落ち葉を放置したままにするとそれを餌にするシロアリなどの害虫が寄ってくる可能性があります。
シロアリが侵入すると、家屋に深刻なダメージを与える可能性もあるので、溜まる前に取り除く必要があります。
ベランダに発生する汚れのなかでも、衛生面で特に注意したいのが鳥のフンです。
フンにはウイルスや細菌が含まれていることがあり、体調不良の原因になる可能性があります。
また、フンは酸性の汚れなのでベランダの素材によってはシミになって取れなくなってしまいます。
特にコンクリート素材のベランダにフンが直接つくと、早い段階で黒いシミがついてしまいます。
交通量の多い道路の近くの建物では、ベランダに排気ガスによる黒いすすが付着します。
排気ガスには油が混じっているので、一度つくとなかなか落ちない頑固な汚れになります。
ベランダの掃除はいくつか注意すべきポイントがあります。
集合住宅の場合は、ベランダの掃除が制限されていることもあるので、掃除を始める前に事前に確認しておきましょう。
なかでも大事な点を3つまとめたので参考にしてください。
ベランダで大量の水を使用してしまうと、下階に水漏れを起こすこともあるので注意が必要です。
集合住宅であれば他の住民に迷惑をかけ、トラブルに発展することも考えられます。
一軒家の場合でも、作りによっては雨どいや配管を傷めることがあるので、ベランダの掃除は水を控えめにすることを心がけましょう。
集合住宅のベランダを掃除するときは、下階や隣に水しぶきやホコリが舞うことが考えられます。
近くの住民が洗濯をしていないか、ベランダでくつろいでいないかなど確認してから掃除を始めるようにしましょう。
また、マンションの規約によっては掃除できる時間帯が制限されていることもあるので、確認しておきましょう。
ベランダには、ツバメやハトなどの鳥がまれに巣を作ることがあります。
鳥獣保護法によって、たとえ自宅内にできた巣であっても撤去は禁止されており、もし違反した場合には100万円以下の罰金、もしくは1年以下の懲役が課せられる可能性があります。
自治体に連絡して判断を仰ぐか、巣立つまで見守る必要があります。
手早く汚れを除去するための簡単な掃除方法について解説します。
頑固な汚れは落とせないものの、ベランダの見た目をすっきりさせられます。
落ち葉などの大きなゴミや、排気ガスのすすや砂ぼこりは掃除機を使って吸い取ります。
ただ、鳥のフンだけは吸い込まないように注意しましょう。
鳥のフンには雑菌やウィルスが含まれており、屋内に持ち込むことで健康被害をもたらすことも考えられます。
鳥のフンを除去したい場合は、次章で紹介する掃除方法を試してみてください。
新聞紙はベランダの床を掃除するときに便利なアイテムです。
ぬらした新聞紙に汚れを吸着させることで、ベランダの汚れを取りやすくします。
風が強い日は、新聞紙がとんでしまう可能性があるので注意しましょう。
ベランダを本格的に綺麗にするには、掃除場所や汚れによって方法を変えて掃除を行います。
ベランダは屋外にあるので、ある程度の汚れは付着してしまうものです。
あまり神経質にならずに、月に1回を目安に簡単な掃除を行い、3カ月から半年に1回を目安に本格的な掃除をすると良いでしょう。
また、乾燥しているとゴミが舞い散りやすいので、湿度の高い季節や雨が降る前に掃除を行いましょう。乾燥したゴミが水分を吸収して重たくなるので、掃除がしやすくなります。
ベランダの床の掃除方法について解説してきました。
ベランダの床には、家の内部では発生しないような強い汚れが付着します。
そのため、掃除の際には屋内への扉は閉め、室内や周囲にゴミや水が飛び散らないように行う必要があります。
特に鳥のフンには、雑菌やウィルスが含まれている可能性があり、健康被害につながることも考えられるので注意が必要です。
また、集合住宅のベランダを掃除する際には、マンションの規約なども確認しておきましょう。
月に1回の簡単な掃除を行い、汚れが気になったタイミングや3カ月に1回を目安に本格的な掃除を行いましょう。