「浴槽エプロン」ときいてピンと来ないという人も多いのではないでしょうか?
また、エプロン自体は知っているものの、掃除をしているという人は少ないかもしれません。
この記事では、お風呂の浴槽エプロンについて解説し、浴槽エプロンを綺麗に掃除する方法について解説していきます。
お風呂の浴槽エプロンとは
お風呂の浴槽エプロンとは、バスタブの洗い場側の側面に被せられているカバーを指します。
なぜそんなカバーがつけられているのかというと、浴槽エプロンには以下の2つ役割があります。
- 外観の美観維持
バスタブの下には排水のための空洞があり、剥き出しになっているとお風呂が無骨な印象になってしまいます。浴槽エプロンはバスタブの外観を整え浴槽をきれいに見せるために取り付けられています。 - 保温効果向上
浴槽エプロンをつけると、バスタブとの間に空気の層ができることで、保温効果が向上します。 - コストカット
近年のお風呂の素材には、ガラスでコーティングされたポリエステル樹脂が使われています。頑丈なので浴槽エプロン内部を中空にでき、比較的安価にお風呂を設置できます。
このように現代の一般家庭のお風呂には欠かせない設備ですが、実は内部に汚れが溜まりやすいという欠点も持っています。
普段見えない部分なので、気がついたらカビや汚れがびっしりということが起こるので、定期的な掃除が必要です。
ただ、単身者向けの住宅や昔の住宅では浴槽エプロンが取り外せないこともあります。
この記事では、取り外せる浴室エプロンの掃除方法について解説していきます。
お風呂のエプロンにつく汚れ
浴室エプロンの内部には、主にカビが発生し、構造によっては排水口と繋がっているので髪の毛や石けんかす、水垢などの汚れも溜まります。
いずれも放置すると、お風呂の清潔さを損ねますが、特に注意したいのはカビの発生です。
カビは発生すると、菌糸を伸ばしたり周囲に胞子をばら撒いたりして増殖しようとします。
そのため、浴槽エプロン内でカビが発生するとお風呂のそのほかの部分にカビが移ることも考えられます。
さらに、洗濯物をお風呂で乾燥させている場合は衣類にもカビの菌が付着する可能性もあり、お風呂の外にもカビが広がっていきます。
カビは、体に入るとアレルギー反応を引き起こすので、浴槽エプロンの内部も定期的に掃除する必要があるのです。
お風呂のエプロンの構造と外し方
浴槽エプロンを掃除するためには、浴槽本体から取り外す必要があるので、まずは分解の方法を解説していきます。
浴槽エプロン自体は軽い素材なので、重たくて取り外せないということはほとんどないでしょう。
ただし、先ほど触れたように浴槽エプロンを外せない構造のものもあります。
また、エプロンの外し方はメーカーやモデルによって異なる可能性があるため、エプロンに貼りつけられた分解の方法を指示するシールを確認したり、メーカーに問い合わせたりして正しい外し方を確認することが大切です。
無理に外そうとせず、外れないと思ったらメーカーに問い合わせてみましょう。
分解の手順
- 浴槽エプロンの下に手を入れる前にゴム手袋を着用します。エプロン内にはカビがついている可能性があるので、ゴム手袋で手を守ります。
- 手を浴槽エプロンの下に入れ、エプロンを軽く上に持ち上げます。
- エプロンが上に上がったら、そのまま手前に引くと外すことができます。慎重に行い、引っかかる感覚があれば無理に力を入れないように注意します。
お風呂のエプロンの掃除方法
無事に取り外せたら、これから紹介する手順で掃除を行います。
また、必要な道具もありますが、専用の道具や特殊なものはありません。
持ってなければ、この機会にそろえておくと他の場所の掃除でも活躍してくれます。
しばらく掃除していなかった場合、かなりカビが生えていることが予想されるので、体につかないように手袋やマスクをつけて作業を行います。
必要なもの
- 柄付きブラシ
- スポンジ
- 中性洗剤
- 塩素系漂白剤、もしくは酸素系漂白剤
- キッチンペーパー
- 雑巾
- ゴム手袋
- マスク
手順
- シャワーでサッと流す
ゴム手袋とマスクを着用し、浴槽エプロン全体をシャワーで洗い流します。50℃以上の高めの温度のお湯を使用すると効果的です。 - 柄付きブラシで奥の汚れをかきだす
柄のブラシで浴槽の奥の汚れやゴミをかきだし、大きな汚れが取れたら中性洗剤を使用して磨きます。 - 塩素系漂白剤でカビを落とす
塩素系漂白剤を使用して、黒くなったカビを取り除きます。塩素系漂白剤は刺激が強いので、より安全に注意するのであれば酸素系漂白剤を使用します。 - 洗剤を吹きかけ、1時間ほど放置します。その後、シャワーで洗い流し、残った汚れをこすり洗いします。塩素系漂白剤を使用した場合、必ず水で洗い流します。
- キッチンペーパーでパックする
残ったカビに漂白剤を浸み込ませたキッチンペーパーをパックします。1時間ほど放置し、こすり洗いを行います。 - 乾燥させる
パックを外し水で流したら、雑巾で水気を拭き取り、浴槽エプロンを外したまましばらく放置して乾燥させます。 - 浴槽エプロンを元に戻す
しっかり乾燥したら、浴槽エプロンをはめ込んで元の状態に戻し完了です。取り付け方は以下の通りです。
取り付け方
- 外すときとは反対に、エプロンの上部からはめ込みます。固定された手応えを探し、元あった位置に戻します。
- 上部がはまったら、今度は下側を前方に押して、浴槽エプロンをはめ込んで完了です。
お風呂のエプロン掃除のポイント
浴槽エプロンの掃除が終わり、カビを取り除けたら普段から浴槽エプロンを汚さないような生活習慣についても実践してみましょう。
また、ここで紹介する方法は浴槽エプロンだけではなく、お風呂全体の汚れを予防することにもつながります。
50℃以上のお湯をかける:
お風呂を使った後は、シャワーの温度をなるべく高めに設定して、お風呂全体にかけることでカビの繁殖を防げます。
高熱の蒸気によって、浴槽エプロン内のカビの除菌を行います。
ただし、火傷には注意して行いましょう。
水分を拭き取る
熱めのお湯をかけた後は、お風呂全体の水分を放置せずに拭き取りましょう。
水が残ると湿度が高くなり、再びカビが発生しやすくなります。
浴槽エプロン内は拭くことはできませんが、それでもお風呂の湿度を下げることにつながります。
雑巾やタオルを使っても良いですが、モップの使い捨てができるリビング用のフロアワイパーが便利です。
乾燥させる
お風呂から出たら、換気扇を稼働させて浴室全体を乾燥させることが大切です。
カビを発生させないためには、まずは浴室内の湿度を下げることが大切です。
可能であれば、窓を開けて24時間換気扇をつけておくことで、常に浴室内の湿気を逃がし浴槽エプロンの内部も含めた浴室全体の乾燥を行えます。
お風呂のエプロン掃除の頻度
浴槽エプロンは、なかなか掃除する機会がなく、また掃除するにも手間がかかる場所です。
しかし、カビが発生しやすい場所なので、少なくとも半年に1回を目安に掃除を行うようにしましょう。
それ以上放置すると、洗ってもなかなかカビを落とすことができません。
カビが取れなければ、専門の業者に相談することも一つの手段です。
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