お風呂の床の黒ずみの落とし方や掃除方法を解説

お風呂は掃除するところがたくさんあり、正しい手順を覚えるのも一苦労ですよね?

浴槽や壁、そして床や天井などそれぞれ汚れ方も違い、適切な掃除方法も異なります。

そこで今回の記事では、お風呂のなかでも床の掃除に注目して、効率的な掃除方法を説明していきます。

お風呂の床の黒ずみの原因

お風呂の床掃除をしばらくしていないと、黒ずんだ汚れがあちこちに見られるようになります。

この黒ずみはどれも同じように見えるかもしれませんが、それぞれ性質の違う汚れです。

黒ずみには3つの発生原因があり、油分を含んだ「皮脂汚れ」、細菌の集合体の「黒カビ」、水や石けんに含まれる成分が固まってできた「水垢と石けんかす」によって形成されます。

それぞれ、掃除の方法も異なるのでまずは特徴をチェックしておきましょう。

皮脂汚れ

体についていた汚れをお風呂で洗い流したときに、排水口まで流れ切らなかった皮脂が床に溜まって黒ずみになります。

ぬれている状態だとぬめり気を帯びていますが、乾くとざらざらとした感触になります。

皮脂の成分のほとんどは、皮膚を保護していた中性脂肪や脂肪酸なので酸性の性質をもった汚れです。

そのため、アルカリ性洗剤を使うと楽に落とすことができます。

また、中性洗剤でも除去できるので、お風呂にできる黒ずみのなかでは落としやすい汚れです。

黒カビ

お風呂は高温多湿な環境で、カビが発生しやすい条件がそろっています。

黒カビの原因となる「クラドスポリウム」という細菌は、温度20〜35℃、湿度80%以上の空間で活動が活発になり湿度が70%を超える状態が続くとおよそ2カ月ほどで黒カビを発生させます。

黒カビは一度発生すると、周囲に胞子を飛ばしてあらゆる場所で増殖しどんどん増えていきます。

人体に取り込まれるとアレルギーの原因となることから、できるだけ早く除去したい汚れです。

頑固な汚れでもあるので、除去するためには塩素系の漂白剤が必要になります。

水垢、石けんかす

水垢と石けんかすは、お風呂の床にもできますが、水道の蛇口やシャワーヘッド、鏡などの金属部分で特に目立つ汚れです。

本来は白っぽい汚れですが他の汚れや空気と反応することで、黒っぽい汚れになることがあります。

また、水垢は水に含まれているカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が、水が蒸発することで堆積した汚れです。

一方の石けんかすは、シャンプーやボディソープに含まれている界面活性剤が滞留することでできます。

そのため、見た目は似ているものの別の種類の汚れで、水垢はアルカリ性の性質を持っているのに対し、石けんかすは酸性の汚れなので除去の方法も異なります。

お風呂の床の掃除に必要な洗剤と道具

お風呂の床を掃除するためにはこれまで紹介した、汚れに合わせた洗剤と道具が必要です。

いずれもスーパーやドラッグストアで購入できるので、掃除を始める前にそろえておくことをおすすめします。

必要な洗剤

  • お風呂用中性洗剤
  • 重曹(もしくはお風呂用アルカリ性洗剤)
  • クエン酸(もしくはお風呂用酸性洗剤)
  • 塩素系漂白剤

重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性の性質をそれぞれ持っており、水に溶かして使うことで洗剤の代わりになります。

お風呂以外にもキッチンや洗面台、トイレなどの水回りで活躍するので、お風呂用の洗剤を個別で購入するよりもコストパフォーマンスがいいのでおすすめです。

また、食品にも使われるほど安全性が保証されているのでお子さんがいる家庭や、敏感肌の人も比較的安心して使用できます。

必要な道具

  • ゴム手袋
  • スプレーボトル
  • ラップ
  • 柄つきのスポンジ
  • ナイロン製スポンジ
  • 水切りワイパー

お風呂で使えるスポンジは、色々な種類が市販されています。

楽な姿勢で掃除をしたいのであれば、立ったまま床が拭ける柄のついたものがおすすめです。持ち手が長いので壁や床を掃除するときも使用でき、これ1本でお風呂掃除が可能です。

洗剤を使ってしっかり掃除したいのであれば、ざらざらしたナイロン製のものを使用しましょう。

また、掃除後に水分を残してしまうと、新たな汚れの発生原因となるので水切りワイパーを使って水分を取り除くことも大切です。

汚れに合わせた掃除の方法

汚れの種類に合わせた掃除を行うことで、効果的にお風呂の床を綺麗にできます。

ここでは、普段からお風呂の清潔を保つ掃除方法から、それぞれの汚れに合わせた掃除方法について解説していきます。

普段のお手入れは中性洗剤

普段の掃除は2〜3日に1回を目安に行います。

  1. 熱めのお湯で、床についた比較的新しい汚れを流します。
  2. 床全体にお風呂用の中性洗剤をスプレーし、スポンジで磨きます。中性洗剤は、刺激が少ないものの手荒れしやすいという人はゴム手袋を着用して行います。
  3. 全体を磨いたら、再度お湯で泡を流します。
  4. 水切りワイパーで残った水分を取り除き、換気をして完了です。

皮脂汚れ、石かんかすには重曹

皮脂汚れと石けんかすによる黒ずみは、乾いているとざらざらした感触がありますが、お湯にぬらすと柔らかくなりぬめり気を帯びます。

スポンジで強く擦ると落ちますが、皮脂汚れと石けんかすは酸性の性質を持った汚れなので、アルカリ性の重曹で中和して落とすと効率的です。

また、重曹はお風呂用のアルカリ性洗剤で代用もできます。

  1. 空のスプレーボトルに水100mlに対して小さじ1程度の重曹を入れて、洗浄液を作ります。
  2. 汚れが気になる部分に噴射し2〜3分放置します。
  3. 時間が経ったらスポンジで磨き、お湯で流しましょう。
  4. 水気をワイパーでとって完了です。

水垢にはクエン酸

水垢は水にぬれても硬い状態が続き、スポンジで擦っただけではなかなか落ちません。

ひどくなると、ヤスリで削って落とすことになりお風呂の床を傷めてしまうかもしれません。

そのため、汚れが軽度なうちに、酸性の性質をもつクエン酸によって落とします。

ちなみに、クエン酸と重曹は混ぜても問題ないので、重曹を使った直後にクエン酸を使った掃除も可能です。

  1. 空のスプレーボトルに水100mlに対して小さじ1程度のクエン酸を入れて、洗浄液を作ります。
  2. 汚れが気になる部分に噴射して、上からラップを被せ5分以上放置します。ラップで密封することで、クエン酸の効果で水垢を柔らかくします。
  3. 時間が経ったらラップを外しスポンジで擦り洗いします。
  4. 水垢が取れたらお湯で流し、水を切って完了です。

カビには塩素系漂白剤

カビはひどくなると完全に落とすことが難しくなる汚れなので、発見したら早めに除去しましょう。

床と湯船の境目など隅にできやすいので、お風呂を使うときはカビが発生していないか注意して見ておきましょう。

カビを除去するためには塩素系の漂白剤を使用しますが、他の洗剤と混ぜてしまうと有毒なガスを発生させてしまうため、他の掃除とは別のタイミングで行います。

また、換気をしながらゴム手袋をつけて掃除を行いましょう。

  1. 塩素系漂白剤をカビに塗布します。
  2. 漂白剤の説明書の指定にしたがって、数分つけおきします。このとき、上からラップを被せて密封すると効果が高まります。
  3. 時間が経ったらスポンジで磨きます。
  4. お湯で洗い流し、カビが落ちているのを確認したら水気を切って完了です。落ちていなければ、もう一度同じ手順を繰り返します。

お風呂の床の汚れを予防する方法

最後に、お風呂の掃除の手間を減らすためのコツについて紹介します。

毎日の習慣にしておくことで、汚れが予防できお風呂を清潔な環境を保ちやすくなります。

使ったあとは熱めのお湯で流す

お風呂を使ったあとは、洗剤の流し残しや皮脂汚れが床に残っている状態です。

お風呂を出るときに熱めのお湯で床を流すことで、残った汚れを除去できるので黒ずみが発生しにくくなります。

水気をとる

お風呂に水分がついたら、こまめに水気をとっておきましょう。

お風呂を使った後や、掃除の仕上げには水切りワイパーを使って水滴をとり、水垢やカビの発生を抑えます。

また、お風呂の中の湿度を下げるために換気を行うことも大切です。

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    • WDW 編集部
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