外の風は網戸を通して家の中に入ってくるので、網戸の汚れは部屋の中の空気の淀みにつながります。
そればかりではなく、網戸の汚れをそのままにしておくことで、窓やカーテンに汚れが移ってしまったり、室内にほこりも一緒に取り込まれてしまうことで花粉症や喘息などの原因になってしまうかもしれません。
そうはわかっていても、なかなか網戸掃除をする機会がない、という方も多いのではないでしょうか。
コロナやインフルエンザ等で換気をより頻繁に行うようになった昨今、外の風を気持ちよく室内に取り込みたいものです。
では、定期的なお掃除の際、また花粉シーズンや台風シーズンの後、そして大掃除の時などには、どのように網戸をお掃除すればよいのでしょうか。
ここでは、網戸のお掃除方法や必要な道具、注意点などをご紹介します。
網戸が汚れる原因とは?
網戸の汚れには2種類あります。
そう、網戸の内側に付く汚れと外側に付く汚れです。
それぞれにどのような特徴があるのでしょうか。
花粉や砂、排気ガス
まずは網戸の外側に付く汚れから見てみましょう。
排気ガス花粉や黄砂、砂埃や土埃、小さな虫の死骸など・・・
主に風に運ばれてきては、網戸の外側に付着していきます。
タバコのヤニ、油汚れ
それに対して、網戸の内側には、手垢など油分を含んだ汚れやほこり、室内のほこりが付着します。
キッチンから油分を含んだ水蒸気にさらされると、それらはベトついた汚れになります。
さらに、愛煙家のご家庭であれば、たばこのヤニ汚れが付着します。
網戸の掃除方法
網戸の効率のよいお掃除の方法として、以下のポイントが挙げられます。
①内側から外側、上から下に向かって掃除する。
②網戸の格子状の糸に沿って、腕を縦と横に動かして掃除する。
③網が伸びたり破れたりしないように、力は入れすぎない。
これらのポイントに留意しつつ、網戸の掃除方法を見ていきましょう。
洗剤
汚れが気になる時や、年末の大掃除の時には、洗剤を使用して網戸をお掃除しましょう。
まず、毛先の柔らかいブラシや布などで、網戸についているホコリや軽い汚れをふき取ります。
次に、大きめのスポンジ等に水を含ませ、洗剤液をつけて、よく揉んでしっかり泡立てます。
泡を網戸一面に伸ばし広げ、泡がなくなれば再度泡を立てて網戸に広げていきます。
最後に、水を絞ったタオルで泡をふき取れば、網戸がすっきりときれいになります。
重曹
大掃除など、念入りに網戸をお掃除する時には、重曹を使った方法がおすすめです。
まず、掃除機で網戸の内側と外側のほこりを大まかに吸い取ります。
網戸の下に新聞紙を敷いて、床を養生します。
水100ccに重曹小さじ1杯を混ぜたものを用意し、スプレーボトルに入れ、内側から網戸全体に重曹水を吹きかけたら10分程放置した後、濡らしたメラミンスポンジで汚れを上から下へとこすり落としていきます。
この時、力が強いと網戸がたわんでしまったり破れてしまったりする恐れがあるので、優しく行います。
内側が終わったら、外側から重曹水を吹きかけ、同じように10分放置した後にメラミンスポンジで汚れを擦ります。
汚れが落ちにくい部分は、重曹水をつけた後放置時間を長くしてみましょう。また、古くなった歯ブラシなどで汚れを優しく擦り落とすのも効果的です。
網戸の両側を乾いたタオルや雑巾で拭き、完了です。
網戸を取り外して丸洗い
網戸が取り外せる場合は、外して丸洗いするのもおすすめです。
取り外しにひと手間かかりますが、水の勢いで汚れを落とすことができるので、短時間で網戸をきれいにすることができます。
固まった汚れなど頑固な汚れは、洗剤をつけて10分程度放置して汚れを浮き上がらせた後、ブラシなどで優しく擦って汚れを落とします。
戸の汚れを予防する方法
網戸をきれいにお掃除した後は、以下の方法でほこりや汚れを予防することができます。
柔軟剤を網戸に塗る
洗濯用の柔軟剤を水に溶かし、布を浸した後、よく絞ってから網戸全体に拭き伸ばしていきます。
柔軟剤は静電気の発生を防いでくれるので、ゴミやほこり、花粉などの付着を防ぐことができます。
定期的な掃除
家の中に普段からあるものを使って、月に1回程度、10分ほどでできる簡単な掃除方法で、きれいな網戸を長持ちさせることができます。
①柔らかめのブラシを使った方法
大きめのブラシで、網戸の上の方から横向きに網戸を掃いていきます。
家の中にほこりが入ってしまわないよう、窓は締め切って掃除しましょう。
サッシやレールにたまったゴミも一緒に掃き、最後に下に落ちたゴミを掃除機で吸い取ります。
②掃除機と新聞紙を使った方法
網戸の外側に新聞紙をテープで張り付けた後、内側から掃除機をかけてほこりを吸い取ります。
この時、網戸がたわんだり破れてしまわないように、力をかけず優しく掃除機をかけます。
外側の汚れが気になる場合には、新聞紙を内側に張り変えた後、同じように今度は外側から掃除機をかけます。
サッシ部分や窓枠のほこりも一緒に掃除機で吸い取りましょう。
③フロアワイパーを使った方法
フロアワイパーの柄を短くし、シートをつけたフロアワイパーで網戸の内側全体を拭いていきます。
フロアワイパーがない場合は、ストッキングの中に履かなくなった靴下など古布を入れたものでも代用できます
内側が終わったら、同じように外側の網戸も拭いていきましょう。
網戸全体を拭き終わったら、シートを外して、サッシ部分の汚れを拭き取ります。
窓周辺に落ちたほこりやごみは掃除機で吸い取りましょう。
④市販の網戸掃除用スプレーを使った方法
網戸全体に掃除機をかけてほこりを除去した後に、網戸掃除用スプレーを網戸全体に噴射し、泡が消えた後に雑巾で水拭きします。
市販のスプレーは網戸の汚れに効果的な成分を配合しているので、とても簡単に汚れを落とすことができます。
風の強く吹き込んだ時など汚れがひどい時には週に1回でもよいでしょう。
汚れがひどくなる前にお掃除をしてしまえば、簡単に網戸をきれいにすることができます。
結露防止スプレー
窓用の結露防水スプレーを吹き付けると、網戸に汚れが付着しにくくなります。
スプレーをシュッと吹きかけ、雑巾で拭くだけなのでお手軽に汚れを防ぐことができます。
その際、網戸の穴を詰まらせてしまう恐れがあるため、ワックス入りの結露防止スプレーは避けましょう。
まとめ
網戸を拭くだけの簡単なお掃除は、月に1回程度の、ほこりや目詰まりが気になった時や風の通りが悪くなったと感じた時などに行うとよいでしょう。
網戸のお掃除は、基本を押さえてしまえば思っているよりも簡単にできます。
お掃除のたびに網戸を取り外さなくても、月1回程度の簡単お掃除で、きれいな網戸が長持ちします。
また、汚れを予防する方法も利用しながら、毎日きれいな網戸で、気持ちよく外の空気を取り入れましょう!
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