お風呂は汚れやすい場所ではあるものの、毎日の掃除は手間だと考えている人もいるのではないでしょうか?
なんとかして、お風呂掃除の手間を減らしたいですよね?
この記事では、お風呂掃除は毎日行うべきか?という疑問に答え、お風呂掃除を簡単にする方法について解説していきます。
お風呂掃除は毎日する?
結果からお話しして、お風呂は毎日洗うのが理想です。しかし、家族構成や使用方法によっては、掃除の頻度を減らせます。
お風呂は体を洗い流す場所なので、体についたホコリや汗、代謝された老廃物などがつきやすい場所です。
家族がお風呂を使った後に水面を見てみると、様々な汚れが浮いているのを発見したことがある人もいるでしょう。
また、水を流したあと浴槽に汚れがついていたり、触ってみるとざらざらとした手ざわりだったりします。
1日使用しただけでも、多くの汚れが付着するので基本的にはお風呂掃除は毎日必要です。
ただし、シャワーしか使わない家庭や、家族の人数が少ない場合は、お風呂掃除の頻度を減らせることもあります。
また、お風呂掃除は毎日の簡単なお手入れを行うことで、1週間に1回程度の掃除で済ませることも可能です。
毎日の簡単なお手入れをした場合の、家族構成と使用条件に合った大まかな掃除頻度の目安表を作成しました。使用する洗剤や換気の条件によっても左右されるので、目安として参考にしてください。
単身、2人家族 | 3人家族以上 | |
浴槽を使う | 3日に1回 | 2日に1回 |
浴槽を使わない | 週に1回 | 週に1回以上 |
お風呂が汚れる原因
お風呂は、汚れの原因となる様々なものが発生する場所です。
体からでた汗や髪の毛、代謝された古い皮膚、それらを洗い流す水や洗剤なども放置することで汚れの原因となります。
皮脂
皮脂とは、人間の皮膚から分泌される脂質のことです。
皮脂は皮膚や髪の毛を保護し、保湿する役割を持っていますが、古くなった皮脂はお風呂で洗い流され、お風呂汚れの主な原因となります。
皮脂は油分を多く含んでいるため、滑りや光沢になって現れ、乾くとお風呂の床や壁、浴槽にこびりつきます。
ホコリや他の汚れと合わさり、黒ずんで見えることもあります。さらには、カビの栄養源にもなる、お風呂のあらゆる汚れの原因です。
水分
お風呂に残った水分は、長期間放置されると、様々な汚れを引き起こします。
水分をお風呂に残したままにすると、湿度が高まり細菌やカビなどの微生物が繁殖しやすくなります。
細菌やカビは臭いと汚れを発生させるので非常に不衛生ですし、ときには健康面にも影響を与えます。
また、水道水はカルシウムやマグネシウムを含んでおり、水分が蒸発するとそれらの物質だけがお風呂に残され、白い斑点のようになります。
これは水あかといい、落とすのに苦労する頑固な汚れです。
洗剤
体をきれいにするための洗剤も、お風呂汚れの原因となります。
シャンプーやボディーソープの多くには、香りや保湿成分、泡を発生させる界面活性剤などが含まれています。
これらの成分がお風呂の中に残ることで、ぬるぬるした汚れとなります。
また、排水口のつまりの原因となることもあるので、お風呂を使ったあとは残った洗剤をしっかりと流す必要があります。
簡単!毎日できるお風呂の掃除法
入浴後に洗剤を使わない簡単な掃除を行うことで、手間のかかる本格的な掃除の頻度を週に1回まで減らすことができます。
必要なもの
- スポンジ
- ぞうきん
- 水切りワイパー
手順
- 入浴後、熱めのお湯をお風呂にかけて残った洗剤と髪の毛を流します。
- 汚れが流せたら、残った水を水切りワイパーで排水口に流します。
- スポンジとぞうきんを使用して、浴槽の底や壁、蛇口についた水分と汚れを拭き取ります。
- お風呂場を換気し、湿度を下げることでカビの発生を防ぎます。
この方法は、お風呂を使い終わった直後に行うのがベストです。
窓のついているお風呂では網戸にして、換気扇を回ししっかりとお風呂の中を乾燥させましょう。
窓がついていない場合は、お風呂場の扉を5cmほど開けて換気を行います。
扉を開けすぎると、反対に脱衣所に湿度が溜まってしまうので注意が必要です。
1週間に1回のお風呂の掃除法
週に1回はしっかりお風呂掃除を行いましょう。
定期的な掃除で、日頃のお手入れでは取れない汚れを落としていきます。
必要なもの
- ゴム手袋
- 中性洗剤
- スポンジ
- 水切りワイパー
手順
- キャビネットの洗剤など、掃除の邪魔になるものをお風呂の外に出しておきます。
- ゴム手袋をつけ、、熱めのお湯で壁や床、浴槽についた汚れを落とします。
- スポンジにお風呂用の中性洗剤をつけ、汚れの気になるところをやさしく擦りましょう。
- キャビネットや鏡、蛇口、シャワーヘッドも忘れずに磨きましょう。特に洗剤の下は洗剤の残りが溜まりやすく、カビが発生しやすいポイントです。
- 排水口の髪の毛もとり、排水口のふたに洗剤をつけて磨きます。
- 熱めのお湯で洗剤を流し、水切りワイパーで水を切ります。
- お風呂の外に出しておいた、シャンプーなどの容器の底を拭いてキャビネットにもどして完了です。
定期的にお掃除することで、カビや頑固な汚れの発生を抑えます。
毎日のお手入れで、掃除しない場所をチェックするようにしましょう。
金属の部分や鏡には水あかが発生しやすく、キャビネットには洗剤の残留物が溜まっているので、忘れずに落としておきます。
お風呂の頑固な汚れの掃除方法
万が一、頑固な汚れがついてしまったら、汚れにあった方法で洗浄します。
市販のカビ取り洗剤などを使用しても良いですが、重曹やクエン酸を使用することでも掃除が可能です。
カビ・黒ずみ
床やゴムのシーリング、タイルの隙間などに発生しやすいカビや黒ずみは酸性の性質をもつ汚れです。
そのため、アルカリ性の洗剤や重曹で中和して落とすことが可能です。
必要なもの
- 重曹もしくはアルカリ性洗剤
- ゴム手袋
- スポンジ
- スプレーボトル
手順
- ぬるま湯100mLに対し、小さじ1/2の重曹を溶かしておきます。スプレーボトルの中で混ぜると便利です。
- 汚れが気になる場所に重曹水を吹きかけてしばらく放置します。汚れの強さによって変わりますが、10分以上おきましょう。
- ゴム手袋をして、スポンジで拭き取ります。
- お湯で流して、水気を取ったら完了です。
カビの根が深い場合は、簡単には取れないこともあります。
そんなときは、スプレーした上からラップやキッチンペーパーを被せて密封すると、カビの奥まで洗剤が浸透します。
水あか
水あかは鏡や水道の金属部分、シャワーヘッドなどで目立つ汚れです。
通常の拭き掃除ではなかなか取れない頑固な汚れですが、アルカリ性の性質を持っているので、酸性洗剤を使うと簡単に除去できます。
市販の洗剤も便利ですが、クエン酸やお酢を使って取ることもできます。
必要なもの
- クエン酸やお酢、もしくは酸性洗剤
- スポンジ
- スプレーボトル
- キッチンペーパー
- ラップ
手順
- スプレーボトルの中で、100mLのぬるま湯にクエン酸小さじ1を溶かしておきます。
- 気になる部分に噴射し、キッチンペーパーで覆います。キッチンペーパー全体が湿るくらいが目安です。
- さらにその上からラップをかけて密封し、10分以上放置します。
- ラップとキッチンペーパーをはがし、スポンジでやさしく磨きましょう。
- 水で流して、水気を取ったら完了です。
素材によっては、強く磨くと傷がつく可能性があるのでやさしく掃除しましょう。
毎日の掃除がきれいなお風呂の基本
カビや水あかは一旦できてしまうと、なかなか取れない頑固な汚れですが、毎日お風呂を使った後に、水気と汚れを簡単に拭き取ることで予防もできます。
洗剤も使用しないので、慣れると5分以内にお風呂の掃除が完了しますよ。
また、定期的な掃除も組み合わせて行うことで、常にお風呂を清潔な状態に保てるでしょう。
仮にカビや水あかができてしまっても、それぞれに合った掃除方法を知っておけば、簡単に落とせるので、焦らず対処しましょう。
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