お風呂の掃除をしている人は多いものの、お風呂の蓋まで洗っているという人はどれくらいいるでしょうか?
そもそも「お風呂の蓋は洗わなければいけないの?」という人もいるかもしれません。
しかし、お風呂の蓋は掃除をしないと、いつのまにか汚れやカビが生えていることがあります。
そうならないために、この記事ではお風呂の蓋を簡単に掃除する方法を解説していきます。
お風呂の蓋には汚れがつく
お風呂の蓋には意外と汚れがつきます。
髪や体を洗っているとき、注意はしていても必ず水や洗剤は飛散し、壁や床、お風呂の蓋に付着します。
飛散した洗剤や水滴には体から排出された、皮脂やホコリが含まれているので蓋につく汚れになります。
また、お湯や洗剤自体も汚れになります。
お湯が蒸発した後も含まれているマグネシウムやカルシウムなどのミネラル分はその場に残り、白い粉っぽい水垢という汚れになります。
洗剤には、泡を発生させるために界面活性剤が含まれており、その成分である油分が残ることでネバネバした石けんかすになります。
皮脂汚れや、水垢、石けんかすは人体には無害なものの、細菌の発生源となることがあり、カビの原因となります。
長期間お風呂の蓋を掃除しないと、いつの間にか黒い汚れでびっしりということがありますが、この汚れが黒カビです。
黒カビは、発生してしまうと空気中に胞子を飛ばして、お風呂の蓋以外の場所でも増えていきます。
お風呂の蓋は動かすことも多いので、それだけカビの胞子が飛ぶ機会も多くなり、様々な場所にカビを発生させる原因になってしまいます。
そのため、お風呂の蓋にはカビを発生させないことが重要です。
お風呂の蓋につく汚れ |
|
お風呂の蓋の掃除の頻度
お風呂の蓋は、カビを発生させないためにこまめな掃除が必要です。
結論からお話しすると、週に1回の掃除を目安に行いましょう。
カビは高温多湿な状況が継続することで、発生し増えていきます。
湿度が70%以上で、温度が20〜35℃の環境で特に発生しやすく、浴室はこれらの条件を満たしています。
さらに、お風呂の蓋には湯船のお湯から出る湯気も付着し、これが水滴となってカビを引き起こします。
お風呂でも特に湿気をためやすい場所なので、あっという間にカビが生えてしまうのです。
そのため、最低でも週に1回の掃除を心がけ、カビの発生を抑えましょう。
お風呂の蓋の簡単掃除方法
お風呂の蓋は、浴室を掃除するときに一緒に掃除をすると効率的です。
普段から行っているお風呂掃除に、一手間加えるだけでお風呂をさらに清潔な状態に保てるでしょう。
また、定期的な掃除を行うことで、強力な洗剤の使用を避けられます
ここでは、お風呂の蓋の基本の掃除方法に必要な道具と手順を紹介していきます。
必要な道具
- お風呂用中性洗剤
- ブラシ
- スポンジ
- 雑巾
手順
- 湯船に蓋をしている状態で、お風呂用の中性洗剤を吹きかけます。
- スポンジを使って表面を磨きます。このとき、蓋の表面が蛇腹になっている場合スポンジでは隙間を洗うのが難しいことがあります。その場合、ブラシを使って磨くと良いでしょう。
- 泡を流し、蓋を裏返して今度は反対側にも中性洗剤をつけて磨いていきます。
- 熱めのお湯で泡を流し、雑巾で水気を拭き取ります。
- 風通しの良いところでしばらく乾燥させて乾いたら完了です。
お風呂の蓋のしっかり掃除方法
お風呂の蓋にカビや目立つ汚れができてしまったら、しっかりとした掃除を行いましょう。
カビはどんどん広がるので、見つけたらすぐに掃除するようにします。
汚れの強さによって、2パターンの掃除方法があるのでそれぞれ紹介していきます。
重曹
重曹は軽度なカビに有効なアイテムです。
カビ以外にも酸性の性質をもつ汚れに有効で、石けんかすや皮脂汚れによる黒ずみにも効果を発揮します。
お風呂の蓋の掃除以外にも、キッチンやトイレなど家庭内の様々な場所で使用できるので、持っていないという人はこの機会に購入しておくことをおすすめします。
掃除用の重曹は、薬局やスーパーで簡単に手に入ります。
必要なもの
- 重曹
- 水
- スプレーボトル
- スポンジ
- ブラシ
- 雑巾
手順
- 乾いた雑巾で蓋の表面についた水気を拭き取っておきます。
- からのスプレーボトルに水100mlに対し、重曹小さじ1を入れて混ぜます。
- 汚れが気になる部分に噴射し、1分ほど放置してスポンジで磨きます。細かな隙間はブラシを使用します。
- 汚れが取れたら熱めのお湯で流し、雑巾で再度水気をとります。
- 乾燥させて完了です。
塩素系漂白剤
重曹で取れない頑固な汚れがついてしまったときは、塩素系漂白剤を使用しましょう。
塩素系漂白剤は、カビに対して高い効果をもち、発生してしばらく経ったカビの除去もできます。
しかし、強力な洗剤なので刺激臭があるので、必ず換気をしてゴム手袋とマスクをつけて使用しましょう。
また、衣類につくと色落ちさせるので、汚れてもいい服で掃除するようにします。
水垢に効果的な酸性洗剤やクエン酸と混ざると、有毒なガスを発生させ非常に危険なので、塩素系漂白剤を使ってカビを取るときは絶対に混ざらないように注意しましょう。
必要なもの
- 塩素系漂白剤
- ゴム手袋
- マスク
- キッチンペーパー
- ラップ
- スポンジ
- ブラシ
- 雑巾
手順
- ゴム手袋とマスクをつけ、換気をしながら作業を行います。
- 乾いた雑巾で、お風呂の蓋についた水滴を拭き取っておきます。
- カビの上にキッチンペーパーを被せ、その上から塩素系漂白剤をスプレーし、キッチンペーパーをしっかりぬらします。
- さらにその上からラップを被せ、密封します。
- 30分から1時間ほど放置します。
- 時間が経ったらラップとキッチンペーパーを外し、ブラシやスポンジでカビを磨きます。
- 熱湯ではなく水で流し、水気を拭き取ります。
- 汚れが落ちていなければもう一度同じ手順を行います。
- 汚れが落ちていれば、風通しの良い場所で乾燥させて完了です。
塩素系漂白剤は刺激が強いので、お湯で流してしまうと湯気で気分が悪くなってしまうこともあります。
そのため、塩素系漂白剤は水を使って流しましょう。
お風呂の蓋をきれいに保つ方法
掃除も大切ですが、普段の生活習慣に注意することで、お風呂の蓋に汚れが発生するのを予防できます。
ここでは、お風呂の蓋を綺麗に保つためのコツについて説明していきます。
お風呂の外に置く
蓋を使わないときは、お風呂の外の風通しの良い場所に置くことで、カビの発生を抑えられます。
ただし、屋外におくと砂埃など別の汚れがついてしまうので注意しましょう。
水気を拭き取る
お風呂を使い終わったら蓋を外して、タオルなどで表面の水滴を拭き取っておきましょう。
水分が残っていると、水垢やカビを発生させる原因となります。
防カビ剤の使用
カビを掃除した後は、防カビ剤を使用して再発を防ぎましょう。
お風呂に使う防カビ剤には置き型タイプと煙剤タイプの2種類があり、どちらも効果に違いはありません。
およそ、2カ月ほどカビの発生を抑えられます。
まとめ
普段からお風呂掃除をしていても、お風呂の蓋の掃除はついつい忘れがちです。
しかし、お風呂の蓋はカビが発生しやすいので必ず掃除を行いましょう。
もし、今までお風呂の蓋を掃除していないという人は、汚れがついていないか一度チェックし、もしカビや汚れがついていたら今回紹介した方法で綺麗にしてみてください。
掃除・洗浄関連投稿
掃除・洗浄 ベランダの床の綺麗 掃除方法や掃除頻度を解説 掃除・洗浄 洗面台の黄ばみを真っ白に 掃除方法を解説 掃除・洗浄 壁紙に生えたカビの掃除や対策方法を解説 掃除・洗浄 掃除を簡単にできるライフハックを紹介 掃除・洗浄 引っ越しの退去時はどこまで掃除すればいいのかを解説 掃除・洗浄 お風呂の外側のゴムパッキンのカビを簡単に落とす方法を解説