大切な家族である猫のトイレ掃除は、飼い主にとって欠かせない義務のひとつです。
とはいっても、猫のトイレの掃除は負担に感じてしまうという人もいますよね。
そこでこの記事では、猫のトイレを簡単に掃除する方法について紹介していきます。
猫のトイレの掃除の頻度
猫はとてもきれい好きな動物です。
トイレも常に清潔であることが大切で、トイレが汚れていると他の場所に粗相をしてしまうということもあります。
そのため、排せつ物は都度片付け、週に1回はトイレ全体を掃除するのが理想です。
しかし、仕事や家事などで、排せつ物にすぐに対処できないこともあるかもしれません。
そこで、少なくとも1日2回の朝と夜に排せつ物を片付けることをおすすめします。
朝や夜にトイレ掃除のタイミングを設けることで、ネコの排せつ物をトイレ内に長時間放置することを避けることができます。
また、飼い主の中にはうんちはすぐに片付けて、おしっこは1日1回の掃除で済ませるという人もいるようです。
可能であれば排せつごとに、難しければ最低1日2回の掃除、週に1回のトイレ全体の掃除を行うことで猫が快適に使える環境を十分に保つことができます。
猫砂交換のタイミング
猫砂は定期的に全て交換します。
中には古い砂に継ぎ足しする人もいるようですが、古い砂には排せつ物によってニオイや菌が付着しているので、全量交換しましょう。
交換頻度は使用中の猫砂の素材やメーカーによって異なりますが、固まるタイプの猫砂を使用している場合、1~2週間に一度の頻度で交換することがおすすめされています。
一方、システムトイレ用の猫砂は、1カ月程度が交換の目安とされています。
ただ、普段より臭いや汚れが気になるときは、目安よりも早めに交換しても良いでしょう。
また、猫砂交換の際にはトイレ自体もきれいに掃除しておきましょう。
猫のトイレを清潔にする理由
猫は暇さえあればセルフグルーミングしており、毛並みが乱れることを嫌うきれい好きな生き物です。
自分が使うトイレにも清潔さを求めるので、トイレが汚いと様々なトラブルが起こります。
ストレス
きれい好きな猫にとってトイレが汚いことは大きなストレスになります。
トイレでの排せつがストレスになると、他の場所で粗相をしてしまうこともあり家全体の清潔さにも関わってきます。
また、ストレスは猫の体調不良を引き起こすこともあります。
病気
トイレが汚いと、トイレを我慢してしまう猫もいます。
そのため、膀胱炎などの泌尿器科系の病気を引き起こすこともあり大変危険です。
排せつ物に細菌が集まることで、感染症のリスクも高まります。
臭い
放置された猫のトイレは異臭を放ちます。
猫は肉食動物であるため、草食動物と比較して排せつ物の臭いが強く、放置してしまうと簡単に臭いが充満してしまいます。
猫のトイレの簡単な掃除法
排せつ物は毎日取り除きますが、週に1回は簡単にトイレ全体を掃除しておきましょう。
準備するもの
- スポンジ
- ペット用洗剤
手順
- まず、トイレに入っている猫砂をすべて取り出します。全量交換する場合は捨ててしまいますが、交換時期がきていない場合はビニール袋などに取って置いておきます。
- システムトイレを使用している場合は、トレーのシートを取り出します。
- トイレをお湯につけて汚れを取れやすくします。ただし、プラスチック製のトイレの場合は耐熱温度を確認しておきます。システムトイレの場合は、カバーとすのこ、トレーなど全てのパーツをお湯につけましょう。また、このときに中性洗剤など人間用の洗剤は使わないようにしましょう。
- 水面に汚れが浮いてきたら、ペット用洗剤とブラシを使って汚れを落としていきます。人間用の洗剤には香料が含まれていることがあり、猫にとっては嫌なニオイとなります。安全性の高い天然素材の洗剤でも、猫が苦手とする柑橘系の成分が含まれていることがあります。トイレを使わなくなる可能性もあるので、必ずペット用の洗剤を使用しましょう。
- 洗浄後はトイレ本体の水分をふき取り、風通しと日当たりの良い場所で十分に乾燥させます。
- 十分に乾燥できたらトイレを組み立て、猫砂をいれます。これでトイレ本体の掃除が完了です。
猫砂の交換の方法
1〜2週間に1回の頻度で猫砂も交換しましょう。
トイレの掃除のときに一緒に捨ててしまうと効率がいいですよ。
猫砂には様々な種類があり、使用している物によって燃えるゴミに出すのか、燃えないごみに出すのか変わってきます。
鉱物系、紙系、材木系、シリカゲル系などさまざまな種類があります。まず、使用している猫砂の種類を確認しましょう。
紙系や木材系のものは、燃えるゴミとして捨てることが可能ですが、鉱物系とシリカゲル系は、自治体のルールによって処理の方法が変わります。
燃えるゴミとして捨てられることもあれば、一部の自治体では不燃ごみ扱いとなることがあります。自治体の規則も確認して、ルールに従って処分しましょう。
また、猫砂を捨てる際には、穴が開いて散らばったりしないように袋をしっかり縛り、二重にして捨てるようにしましょう。
猫のトイレの臭いと汚れ対策
猫のトイレは簡単に掃除ができるものの、人間のトイレと同じくどうしても臭いや汚れがつく場所です。
しかし、臭いや汚れはある程度対策も可能です。
こまめな簡単掃除
毎日水につけて洗うのはさすがに大変ですが、気がついたときに簡単に掃除しておくと汚れがたまるのを予防できます。
排せつ物をを取るときに、ペット用の掃除シートでトイレのふちや汚れの気になる場所を拭いておきましょう。
ドーム型のトイレを使用する
猫は、自分の排せつ物を隠す習性があります。
屋内でのトイレでも、周囲から見えている状態を嫌うので、トイレの後は砂をかけようとします。その際に、トイレの外に砂が飛び散ることがあります。
特に体の大きな大人の猫の場合は砂を遠くに飛ばすこともあり、掃除に苦労することもあります。
ドーム付きのトイレであれば、砂をかいたときに砂が飛び散らず、周囲から隠れているので猫もあまり砂をかけようとはしません。
トイレの入り口にマットをおく
猫がトイレを終わらせたあと、トイレの砂が猫の足についてしまうことがあります。
そのまま外にでてしまうと、砂が散らかってしまうので、部屋を汚してしまいます。
そうならないために、トイレの入り口に足拭きマットを置いておきましょう。
猫がトイレの後にマットの上を通ることで、自然に砂がマットの上に落ち、部屋全体の清潔さを保ちます。
交換式のタイプか、丸洗いできるものだと衛生的です。
ペット用消臭剤や脱臭機の使用
ペットショップに行くと、トイレ用の消臭剤や脱臭機が販売されています。
消臭剤は猫が排せつした後のトイレに吹きかけるだけで、臭いを抑えてくれ、脱臭機は価格が高いものの、置いておくだけで効果を発揮します。
予算やお部屋の環境に合わせて、導入を検討しましょう。
まとめ
猫のトイレの簡単な掃除方法と日々のお手入れについて解説してきました。
猫のトイレは使用ごとに排せつ物を取り除き、難しい場合は最低でも1日に2回きれいにするタイミングを作りましょう。
また、1週間に1回はトイレを掃除し、猫と人間にとって快適な環境を保つことが大切です。