庭の砂利は美しい景観を演出するのと同時に、防犯にも効果があります。
庭の設備の中でも比較的メンテナンスも簡単ですが、時間とともに汚れが溜まることがあります。
この記事では、砂利につく汚れの種類とその原因、効果的な洗浄方法について解説します。
砂利につく汚れの種類
砂利には主に2つの汚れが付着します。
それぞれ付着経路が違うので、まずは砂利につく汚れの種類を把握して、洗浄を行いましょう。
色移り
他の物質から「色移り」することで砂利が汚れます。特に石灰岩でできている玉砂利に起きやすい汚れです。
砂利の色が変わる原因は様々ですが、主な要因として近くにある植物が花粉や落ち葉を砂利に落とすことがあり、これらが長時間砂利に接していることで色素が砂利に移ります。また、金属のサビが移って変色を起こすこともあります。
さらには、雨によって砂利が周囲の物体と混ざることがあり、色素や微粒子を取り込むことで、色がつくことがあります。
泥汚れ
「泥汚れ」は最もポピュラーな砂利の汚れです。
風が強い日や雨が降った後、土が砂利に付着し水と混ざって泥汚れになります。特に、黄砂が舞う季節や土砂降りの雨の後は砂利に汚れがつきやすくなります。
また、砂利の上を人やペットが歩いたり、車輪が通行することでも泥汚れが形成されます。
そのほか様々な要因で砂利に土がつき、土がつくことで土からの色移りも起こります。
砂利の汚れの原因となるもの
砂利の泥汚れや色移りは、屋外にある様々な物質が要因となって起こります。
代表的なものをピックアップしていきましょう。
コケ
砂利にはコケが付着し、放置するとコケの色が砂利に映ることもあります。
砂利の表面に水分がたまりやすい場所や、庭の中でも日当たりの悪いエリアではコケが生えやすくなります。
特に、エアコンの室外機や池や水生植物が砂利の周りにある場合、コケの成長を促進させます。
落ち葉
季節の変わり目に多くなる落ち葉は、そのまま放置されると湿気を含んで腐敗し、砂利の色を変える原因となります。
また、彩りの鮮やかな新緑が落ちた場合、緑の色が濃く砂利に移ることもあります。
長時間放置されることで起こるので、落ち葉を見つけたらこまめに拾っておきましょう。
金属のサビ
サビた金属が砂利の近くにある場合、落ち葉と同様に変色を起こす要因となります。
サビが起こるものの近くには色の移りやすい玉砂利はおかず、別の色の砂利を使用するかもしくは置かないことがおすすめです。
土埃
土埃は、風の強い日や建設現場の近くなどで発生しやすい汚れです。
強風が土や微粒子を砂利の上に吹き付けることで、砂利が汚れる原因となります。
比較的落としやすい汚れですが、土埃が砂利について長時間たつと表面に定着することもあります。
黄砂
黄砂の季節は砂利が汚れやすい季節でもあります。
黄砂の特徴はその名の通り、黄色みを帯びていることで、砂利付着して色を変えてしまいます。
そのため、黄砂の影響を特に受ける地域では、庭の砂利全体がなんとなく黄色っぽくなることもあります。
砂利の洗浄方法
砂利の洗浄方法は、汚れの程度や敷いてある範囲によって異なります。洗いたい砂利が少量である場合は自分でも洗浄が可能です。
ここでは、家庭でできる汚れの程度に合わせた洗い方を紹介します。
バケツに入れて洗う方法
汚れの程度 | 比較的軽度の汚れ |
必要なもの | バケツ、水 |
手順 |
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高圧洗浄機で洗う方法
汚れの程度 | コケや泥汚れなど頑固な汚れ |
必要なもの | ふるい、水、高圧洗浄機 |
手順 |
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タワシで水洗いする方法
汚れの程度 | 大きめの砂利についた頑固な汚れ |
必要なもの | 水、タワシ |
手順 |
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砂利の汚れを防ぐには?
砂利をきれいに保つためには、汚れを防ぐ対策を取りましょう。
いくつかの対策方法を紹介します。
防草シートを敷く
砂利と地面の間に防草シートを敷くことで、雑草の成長を抑え雑草が砂利に色をつけることを防止します。
落ち葉やゴミの定期的な掃除
季節ごとに発生する落ち葉やゴミは見つけ次第こまめに拾いましょう。特に、彩りの鮮やかな葉がある場合、その色が砂利に移ることがあります。
サビるものを砂利の上に置かない
砂利の上にサビるものを置くことは避けましょう。サビた金属や鉄製の物品が砂利に触れると、サビが砂利に移り汚れの原因となります。砂利の上に置く場合は、砂利の色を変えましょう。
日当たりの悪い場所は水はけを改善する
日当たりの悪い場所では、湿度が高まりやすくコケが増殖します。日当たりの悪い場所に砂利をおくことは避けるか、日が当たるような施策をとりましょう。
汚れたときは速やかに洗浄
雨上がりの後や汚れが目立つときには、速やかに洗浄しましょう。汚れが定着する前に高圧洗浄機や高圧シャワーヘッドを使用して水洗いすることで、比較的楽に汚れを取り除けます。
砂利の色を検討する
汚れが目立ちにくい色の砂利を選ぶことも一つの方法です。玉砂利や明るい色の砂利は汚れが目立ちやすいため、暗めの色を選ぶことで汚れが気にならなくなります。
砂利の寿命
砂利自体は、経年劣化によって劣化することはほとんどなく、砂利そのものは長期間にわたって利用できます。
しかし、砂利の周りに汚れが付着することで、美観や清潔感をそこねます。特に、砂利の色が白い場合、変色や汚れが目立ちやすく美しさを保つのは難しくなるでしょう。
そのため、白い砂利の寿命は約5年程度と言われています。
汚れがどうしても気になる場合は、入れ替えることも検討しましょう。
砂利の汚れは水洗いが基本
漂白剤を使うことはできないのか?と言う疑問を持つ人もいるでしょう。
しかし、砂利の洗浄の基本は水洗いをおすすめします。
どうしても落ちない汚れがあれば漂白剤を使うことで、砂利自体はきれいになりますが、砂利を地面に戻したあと、周囲の動植物に影響を与えることも考えられます。
場合によっては植物が枯れてしまったり、ペットや小さな子どもが危険にさらされることもあります。
基本的には高圧洗浄機やたわしを使って水洗いしましょう。また最近では、水の中に小さな泡であるナノバブルを含ませて洗浄することもあります。
ナノバブルは微細な泡によって汚れを浮かせて落とします。洗剤や漂白剤を使用しないことから、お庭の環境を自然な状態に保つことも可能です。
砂利をきれいにして、美しい庭を保ちましょう。
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