マイクロバブルの毛穴への効果とは?

最近、マイクロバブルを発生させる交換式のシャワーヘッドが人気です。

洗顔やシャンプーの効果を高め、肌や頭皮の荒れの改善が期待できることから、美容意識の高い人たちを中心に注目を集めています。

この記事では、実際にマイクロバブルのもつ特徴や効果に触れて、毛穴に対してどのようなアプローチで効果を与えるのか解説していきます。

マイクロバブルの特徴

泡と聞くと、多くの人はシュワシュワした炭酸飲料や、水中で発生してすぐに水面に上がって消えてしまうあぶくを思い浮かべるかもしれません。

マイクロバブルは、そのイメージとは異なる特徴を持っています。

気泡の大きさが0.1mm未満

私が普段目にする泡は、「センチバブル」や「ミリバブル」と呼ばれるもので、その名前の通りセンチ単位、ミリ単位の泡になります。

マイクロバブルはミリ単位よりも一回り小さいマイクロ単位の泡です。

マイクロバブルの気泡の大きさは、0.1mm未満0.001mm以上と定義されており、霧吹きで噴射される水滴よりもはるかに小さい大きさです。

その小ささから様々な隙間に入り込むことができ、精密機器の洗浄などに用いられています。

長時間水中に止まる

マイクロバブルは、普通の泡と比較して中に含まれる空気が少ないことから、浮力が非常に弱いという特徴を持っています。

普通の泡は水中で発生すると、数秒の間に水面に上がって泡となって消えてしまいますが、マイクロバブルは水中で発生したあと1分に3cmしか浮上しません。

そのため、長時間水中に止まり、一部は時間経過とともに浮上して水面で消失し、そのほかの泡は水の中に溶けるように消えていきます。

また、マイナス電荷を持っており、お互いに反発し合います。反対に、プラス電荷をもつ物体には吸着します。

これらの性質を利用して、マイクロバブルは水質改善にも用いられています。

水処理プラントでは、微生物の力を使って水中に含まれる汚れや不純物を分解します。

この際、マイクロバブルを投入することで、水中の微生物の働きを活性化させる役割を果たします。さらに、研究中ではあるものの、マイクロバブル自体もプラス電荷をもつ汚れに吸着し分解すると言われています。

マイクロバブルの効果

これらの効果は家庭でも役立てられ、シャワーに用いることで様々な効果を得られます。

リラックス効果

マイクロバブルは非常に小さな泡なので、水中で発生してもほとんど捉えることはできませんが、集まると水の中が白濁したように見えます。

弾けるような感覚はなく、触り心地が滑らかになり、シャワーやお風呂のお湯に含むことでリラックス効果が高まると言われています。

また、小さな泡は水と比べて浸透率が高く、肌の奥まで保湿します。

暖かな水分が、肌の奥に浸透することで、お風呂上がりもポカポカした感覚が、長時間持続します。

体の洗浄に

マイクロバブルがもつ効果の中で、最も注目されているのは洗浄力の高さです。

普通の水では入り込むことができない、小さな隙間に入り込むことができるので、体の隅々まで綺麗に洗浄できます。

体の表面にある毛穴にも入り込むことができ、毛穴にたまった汚れも落とせると言われています。

次章から詳しく解説していきます。

毛穴が目立つ原因

マイクロバブルが毛穴に与える効果を説明する前に、顔の毛穴が目立ってしまう理由と、毛穴の汚れを放置するリスクについてお話しします。

乾燥による毛穴の開き

乾燥は毛穴が開く原因の一つです。

皮膚は毛穴から皮脂を分泌して、肌の表面をコーティングすることで、外部からの雑菌の侵入を防いでいます。

皮脂と聞くと、顔の汚れの原因と捉える人も多いですが、しっかりと役割を持っているのです。

しかし、肌が乾燥すると体のバリア機能が働き、より多くの皮脂を分泌しようとしてしまいます。

皮脂の分泌量が増えることで、その出口となる毛穴が大きく開きます。

これが、乾燥によって毛穴が開く仕組みです。

毛穴が開くと、顔全体に影が増えるので、くすんだように見えてしまい清潔感を欠いてしまいます。

皮脂汚れによるリスク

皮脂の分泌量が増えると毛穴が開き、その次の段階として分泌された皮脂が古くなると皮脂汚れとなります。

皮脂汚れは、毛穴の中に徐々に蓄積され、やがて毛穴をふさぎます。

そうなると、皮脂の中に含まれていたアクネ菌という雑菌が徐々に数を増やし、皮膚の中で炎症を起こします。

このようにして毛穴汚れはニキビとなっていきます。

ニキビができると、皮膚が赤らみ、治った後も傷跡として残ることもあります。

毛穴を綺麗に保つためには、余分な皮脂を取り除いてしっかりと保湿する必要があります。

毛穴へのマイクロバブルの効果

毛穴が開くメカニズムがわかったところで、マイクロバブルの特徴がどのように、毛穴ケアに効果があるか解説していきます。

保湿効果

皮脂の分泌を防いで、毛穴の開きを起こさないためには、肌が十分に保湿されている必要があります。

通常のスキンケアでは洗顔後に、化粧水や美容液、乳液を使って保湿を行います。しかし、洗顔後に皮脂が取り除かれた直後から、肌は乾燥を感じることで、皮脂を分泌します。

マイクロバブルの小さな泡は肌への水分の浸透を助けるので、洗顔直後であっても肌が十分にうるおいを保っている状態になります。

そのため、化粧水を使用するまでのインターバルを長くできるので、化粧水や美容液の保湿効果を十分に引き出すことが可能です。

洗顔後から毛穴が小さな状態が続き、続けていくことで肌が綺麗になっていきます。

洗浄効果

マイクロバブルの小さな泡は、毛穴に入り込むことで、普通の水では得られない洗浄効果を発揮します。

マイクロバブルの大きさが0.1〜0.001mmなのに対し、毛穴の大きさは平均で0.2mmほどです。

ちなみに、霧吹きの水滴のサイズは0.125〜0.225mmくらいなので、水では毛穴に対して十分な洗浄効果を得ることはできません。

一方の、マイクロバブルはプラス電荷を引きつける機能を持っており、毛穴汚れの元となる皮脂汚れはプラス電荷をもつ汚れです。

そのため、洗顔や頭皮の洗浄においてマイクロバブルは高い効果を発揮するのです。

ナノバブルでもっと毛穴を清潔に

しかし、マイクロバブルにも欠点があります。

毛穴の大きさは、太い毛が生えている場所で平均0.2mmほどですが、その中に太さ0.1mmの毛が生えています。

顔の産毛の毛穴となると、さらに小さなサイズになります。

毛穴を洗浄するには、毛と毛穴の隙間から、毛穴の奥にある皮脂を取り除く必要があるため、実際にはマイクロバブルの中でも入り込めない泡もあるのです。

また、マイクロバブルを発生させるシャワーヘッドは、様々な種類が販売されており中には大きめのマイクロバブルしか発生できないものもあります。

シャワーヘッドを購入する際には、発生させる気泡の大きさもチェックすることで、必要な効果を得られるでしょう。

もしくは、マイクロバブルよりもさらに小さな「ナノバブル」を使用してみてはいかがでしょうか?

マイクロバブルの大きさは0.001mm以上ですが、ナノバブルの大きさは0.001mm未満と定められています。

名称気泡のサイズ
センチバブル、ミリバブル0.1mm以上
マイクロバブル0.1mm未満、0.001mm以上
ナノバブル0.001mm未満

また、マイクロバブルと同様にマイナス電荷を帯電しているので皮脂汚れに対しても効果的です。

ナノバブルであれば、毛穴の奥に確実に入り込み、皮脂汚れを綺麗に除去できるでしょう。

さらに、保湿効果もマイクロバブル以上に高いことがわかっており、まるで化粧水のような保湿力が長時間続きます。

毛穴のケアを目的とするのであれば、マイクロバブルよりもナノバブルの方がより高い効果を得られるでしょう。

WRITER
    • WDW 編集部
    • 株式会社ウォーターデザインワールド(WDW) 編集部は、当社の製品であるUFB DUAL®の魅力的を伝えるだけでなく、水と健康に関する有益な情報を提供することで、お客様の生活に役立つライフハックを提供しております。

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