洗濯に使う水をナノバブル化する洗濯ホースが注目されています。
通常の水で洗濯するよりも、洗濯物が綺麗になると評判ですがネットで調べてみると「本当に効果があるの?」という声をよく見かけます。
そこで今回はナノバブルにどのような効果があるのか、ナノバブル洗濯ホースを使うことで普段の洗濯にどのようなメリットがあるのかを解説していきます。
ナノバブル洗濯ホースとは
まずナノバブル洗濯ホースについて、簡単に紹介します。
ナノバブル洗濯ホースとは、その名の通りナノバブルを発生させるホース状の装置です。
使用方法は簡単で、洗濯機の給水ホースと交換するかもしくはホースと蛇口の間に取り付けるだけです。
外部電源なども必要なく、また浄水器のようにフィルターを交換する必要もないのでランニングコストもかかりません。
ナノバブル発生装置には様々な種類があり、洗濯機に使用できるものはホース状のものと洗濯機本体に直接取り付けるノズルタイプの2種類です。
そのほかにも、お風呂で使えるシャワーヘッドタイプや、家で使う水を全てナノバブルにする『UFB DUAL®(ユーエフビーデュアル)』という商品も登場しています。
ナノバブルの特徴
ではナノバブルを発生させることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
ナノバブルとは、目に見えないほどの微細な泡のことで、その大きさは1μm(0.001mm)未満しかありません。
本来、ナノバブルを発生させるためには大きな装置が必要でコストもかかっていたことから、主に水質浄化や医療機器、精密機器の洗浄などの分野で用いられていましたが、近年装置が小型化したことで家庭での使用も可能になりました。
ナノバブルの大きさは水滴よりもさらに小さく、普通の水では入り込むことができない隙間に侵入することで高い洗浄力を発揮します。
例えば、1cm角の半導体の製造にはナノ単位の緻密な工程を行います。そのなかで、不純物が入り込んでしまうと正常に作動しないため、都度洗浄の必要があるのですがこの際にナノバブルが使用されています。
同様に高度な清潔さが求められる医療機器の洗浄にもナノバブルは用いられています。
さらに、ナノバブルはマイナス電荷を帯電しており、プラス電荷をもつ汚れを吸着する特性も持っています。
そのため、水中で発生させると周囲の汚れを吸着することから生活用水の浄化施設や、海産物の養殖現場でも用いられているのです。
ナノバブル洗濯ホースを使うと洗濯がどう変わる?
では、ナノバブルが家庭の洗濯においてどのように活躍するのか3つのメリットを紹介します。
洗浄力アップ
洗濯に使う水がナノバブルになることで、衣類についた汚れをこれまで以上に綺麗にすることが可能です。
ナノバブルの小さな泡が衣類の繊維に入り込み、土汚れや皮脂汚れ、食べ物による汚れなど頑固な汚れを落とします。
また、ナノバブルは目に見えない臭いなどの汚れも落とす効果が実証されています。
なかなか取れないタバコの匂い、さらには加齢臭にも効果があり、部屋干ししたときの嫌な匂いも防いでくれます。
少ない水、少ない洗剤で洗える
ナノバブル洗濯ホースを取り付けることで、節水や洗剤の節約につながり環境に優しく洗濯ができます。
ナノバブルを含んだ水は、洗剤を使用しなくても汚れを落とすことが可能です。油性ペンの汚れやメイクなど油分を含んだ汚れにも効果があり、たくさんの洗剤を使用しなくても洗濯物の汚れを落とせます。
また、すすぎの回数も少なくて済むので、節水にもなり水道代の節約にもなるでしょう。
洗濯機を清潔に保てる
ナノバブルが洗浄力を発揮するのは、衣類に限ったことではありません。洗濯機にナノバブルを含んだ水が流れることで、使用するだけで洗濯機本体も清潔に保つことが可能です。
洗濯機の内部には使用するごとにかなり汚れが溜まり、特に洗濯槽はカビの温床となるため、通常は月に1回ほどの専用の洗剤を使用して洗浄する必要があります。
そのままにしてしまうと、洗濯物に汚れやカビが移りアレルギーや体調不良の原因になることもあるので、非常に不衛生です。
ナノバブルを含んだ水を使用すれば、普段の洗濯を行うだけで洗濯機の内部を清潔に保てるようになります。
ただし、ナノバブルを使用する上で注意点が一つあります。
ナノバブルを最初に使用するときは、洗濯機に衣類を入れずに稼働させましょう。洗濯槽の内側に溜まった汚れが一気に落ちるので、いつも通り洗濯してしまうと衣類に汚れが付着してしまいます。
2回目以降はいつも通りの洗濯を行って大丈夫です。
また、洗濯槽以外にも、糸くずフィルターや洗濯機の排水ホース、排水口など目に見えにくい場所の汚れにもナノバブルは効果があるので、洗濯機の周囲を常に清潔な状態に保てます。
ナノバブル洗濯ホースはどこで買える?値段は?
ナノバブルの洗濯ホースは、インターネットやホームセンターで購入できます。
インターネット上では3千円台後半から1万円台後半くらいの値段で販売されています。
ホースと蛇口の間に取り付けるタイプの短いホースタイプが最も手頃で、およそ4千円前後、ノズルタイプのナノバブル発生装置はおよそ1万円弱くらいの価格です。
ホース全体がナノバブルの発生装置になっているものは、価格もやや高くなり1万円台後半で購入できます。
いずれの製品も、しっかりナノバブルを発生させるので洗濯物のクオリティがワンランクアップします。
性能面で大きな違いはないので、ホースの長さや洗濯機の設置箇所によって選ぶと良いでしょう。
ほとんどの洗濯機に取り付けられますが、あまりに古い洗濯機や2層式の洗濯機には取り付けられないこともあるので、購入前にメーカーに問い合わせるなどして確認しておきましょう。
ナノバブル洗濯ホースは自分で取り付けられる?
ナノバブル洗濯ホースは、ノズルタイプ、ホースタイプのどちらも自分で取り付けが可能です。
長さが足りなかった場合は、延長ホースを別途購入することで対応します。
以下に取り付け方法の基本的な手順を解説します。
ホースタイプ
- 洗濯機の電源を切り、給水蛇口を閉める。
- ホース内に残った水に注意して、洗濯機側のホースを取り外す。
- 蛇口側のホースはロックレバーを押して外す。
- ナノバブル洗濯ホースを洗濯機側から取り付ける。洗濯機側はネジを回して差し込むので最後までしっかり回す。
- 給水蛇口側にホースを差し込み、ロックレバーがかかっているか確認する。
- 蛇口をあけ、洗濯機に電源を入れて一度洗濯物を入れずに洗濯槽の洗浄モードで洗う。
- 汚れが浮いてきたらネットなどですくっておく。
- 洗浄モードが終了したら完了。
ノズルタイプ
- 洗濯機の電源を切り、給水蛇口を閉める。
- ホースタイプと同じ手順で、一度ホースを取り外す。
- ノズルタイプのナノバブル発生装置を洗濯機本体のホースがついていた部分に取り付ける。
- ノズルに洗濯ホースを取り付けてから、給水蛇口側も取り付ける。
- 蛇口をあけ、洗濯機に電源を入れて洗濯槽洗浄モードで運転する。
- 汚れが浮いてきたら取り除く。
- 洗浄モードが終了したら取り付け完了。
ナノバブルを洗濯以外でも使いたいなら
ナノバブル洗濯ホースを使うだけで、洗濯物の仕上がりが上がりさらには節水や洗剤の節約にもつながります。
ナノバブルの高い洗浄効果で、微細な汚れの除去や通常の洗濯ではどうしても残ってしまうタバコの臭いや加齢臭なども消臭できます。
また、ナノバブルは洗濯以外でもキッチンやお風呂場、洗面台でも活躍します。
キッチンで使用することで、食器や食材の洗浄を行いながら排水口の嫌な臭いを防げますし、お風呂場や洗面台で使うことで洗顔やシャンプーでナノバブルの効果を実感できるでしょう。
もし、洗濯機以外でもナノバブルを使ってみたいという人は先ほど触れたUFB DUAL®(ユーエフビーデュアル)の使用がおすすめです。
UFB DUAL®(ユーエフビーデュアル)は水道管に直接取り付けるタイプのナノバブル発生装置で、家中で使用する水をナノバブルにすることが可能です。