排水口の汚れを洗浄する方法について解説

排水口は生活の中で、最も汚れが溜まりやすい場所の一つです。

この記事では、キッチンやお風呂、洗面台の排水口のお手入れ方法を解説しています。

排水口の汚れの原因

排水口の汚れは、場所によって異なる種類の汚れが付着するので、それぞれ適切な掃除方法が必要です。

まずは、排水口の場所別にどんな汚れが付着しやすいのか確認してみましょう。

お風呂や洗面台の排水口

  • 洗面所
  • お風呂や洗面台の排水口にみられる汚れは主に4つです。

  • カビ
    お風呂場の高温多湿な環境は、カビが繁殖するのにうってつけです。カビは皮脂や石けんカスを餌とし、排水口だけでなく浴室全体に点在します。お風呂にできるカビは「赤カビ」や「黒カビ」がほとんどです。これらのカビは健康へのリスクもあるため、洗浄が必要です。
  • 石けんカス
    石けんは水道水中のミネラルと反応し、水に流れずに白いシミとなって排水口の周りに残ります。一般的に「石けんカス」と呼ばれており、排水口を詰まらせる原因となります。
  • 皮脂汚れ
    お風呂で体を洗う際、皮膚から洗い流された皮脂やあかが排水口に溜まります。皮脂汚れはカビや雑菌の栄養となり、これらの菌が増殖することで、カビやヌメリの原因となります。
  • 髪の毛
    髪の毛は、お風呂の排水口で一番目立つ汚れです。人は毎日50〜100本の髪の毛が抜けると言われており、これらの髪の毛はシャンプーやブラッシング時に排水口に流れていきます。髪の毛がヘアキャッチャーに溜まり、放置しておくと排水管に詰まりを引き起こすことがあります。

キッチンの排水口

次に、キッチンの排水口に溜まりやすい汚れの種類についてみていきましょう。

キッチンの排水口には、以下の3つの汚れがよく見られます。

  • 雑菌
    キッチンは食品の取り扱いが行われる場所であり、雑菌にとって繁殖しやすい場所です。雑菌はヌメリやカビになって現れ、衛生的な問題を引き起こします。キッチンの排水口は、他の場所よりも頻繁に掃除する必要があります。
  • 食べかすや油
    キッチンの排水口には、油や食べかすが入り込みます。食べかすは水切りネットなどを使って一部防げますが、液体である油の侵入を防ぐのは困難です。油は冷えて固まることで排水口内のつまりを引き起こす可能性があります。
  • 水あか
    水あかは水道水中のカルシウムなどのミネラル分が固まったもので、白い汚れとして排水口周りに付着します。水あかは普段使っている食器用の洗剤ではなかなか取り除けず、放置してしまいがちです。

排水口の汚れを放置すると

排水口の汚れを放置したまま生活すると、様々なトラブルが生じます。

排水口は日々、生活で排出される多くの汚れを受け止めています。外からはわかりにくいですが、排水口内部に蓄積される汚れが放置されることで、急にトラブルが発生します。

排水口に付着した汚れは徐々にたまっていき、ゴミや髪の毛が集まることで雑菌を引き寄せ、「バイオフィルム」を形成します。

バイオフィルムとは、雑菌が集まってできる汚れのことで、バイオフィルムが排水口にできると詰まりが発生します。

排水口が詰まることで、水の逆流や、不快な臭いを引き起こし、生活水準を著しく損なわせます。

詰まりや悪臭が発生してから対処するのは、精神的にも掃除の負担が大きくなるだけでなく、手の届かない場所にバイオフィルムが蓄積されてしまうと自分では掃除できなくなる可能性もあります。

そのため日頃から、こまめに排水口の洗浄を行う必要があるのです。

排水口の構造

掃除を行う際には排水口の構造について知っておきましょう。

家庭の洗面台やお風呂場、キッチンの各場所ごとに排水口の作りは多様ですが、基本的な構造は共通しています。

外部から見える「排水口」と「ふた」、水を排水する「排水管」、その間に「排水トラップ」と呼ばれる設備がついていることです。キッチンの排水口は基本的な構造に加え、食べかすなどをキャッチする「水切りネット」、お風呂の排水口には髪の毛をキャッチする「ヘアキャッチャー」がついています。

排水トラップには常に一定量の水がたまっており、下水道からの悪臭や害虫の侵入を防いでいます。また、ひとつの排水口に複数ついていることもあります。

家庭では、主に排水口と排水トラップの洗浄を行います。

もし詰まりが排水管の中で起きてしまった場合は、清掃業者や水道工事会社に依頼しなければいけません。

排水口の洗浄方法

  • 洗面所
  • キッチンの排水口の洗浄

必要なもの
  • スポンジ
  • ブラシ
  • ゴム手袋
  • 重曹
  • 過炭酸ナトリウム(もしくは専用の洗剤)
  • ラップ
  • 輪ゴム
洗浄の手順
  1. 排水口のふた、水切りネットを取り出す
  2. 取り出したふたと水切りネットに、粉末の重曹を振りかける
  3. ブラシでこすりながら汚れを取り除く
  4. 十分に水で洗い流す
  5. 水切りネットの下に排水トラップが設置されている場合外す
  6. トラップがあった部分のに重曹をかける
  7. スポンジとブラシを使ってみがく
  8. トラップのついていた穴にラップをかけ輪ゴムで止めて穴をふさぐ
  9. 熱湯をためて過炭酸ナトリウム小さじ1投入
  10. 一晩おく
  11. ラップを外し排水
  12. トラップと水切りネットを戻してふたをする

キッチンの排水口の中には、水切りネットの下に排水トラップがついているものもあります。

ついていないこともあるので、その場合はトラップを外す手順を飛ばして行ってください。

過炭酸ナトリウムの代わりにタブレット型の専用の洗剤を使う場合は、説明書に従って適量使用しましょう。

ただし、塩素系の漂白剤を使うことはおすすめしません。お酒や食品と反応して、有毒な気体を発生させることがあるので注意してください。

お風呂の排水口の洗浄

必要なもの
  • スポンジ
  • ブラシ
  • ゴム手袋
  • 浴室用洗剤
  • パイプクリーナー
洗浄の手順
  1. 排水口のふたを取り外す
  2. ヘアキャッチャーにたまったゴミをブラシを使って取り除く
  3. ふたとヘアキャッチャーを浴室用洗剤とスポンジで磨く
  4. 排水トラップを取り外して浴室用洗剤で磨く
  5. 排水トラップを戻す
  6. パイプクリーナーを投入
  7. しばらくおく
  8. 水で流しヘアキャッチャーとふたをする

ゴム手袋をして作業を行います。

パイプクリーナーはメーカーによって置いておく時間と適量が異なるので説明書を確認しましょう。

塩素系のパイプクリーナーを使う場合は、酸性系の洗剤と一緒に使うと非常に危険なので、注意しましょう。

洗面台の排水口の洗浄

必要なもの
  • スポンジ
  • ブラシ
  • ゴム手袋
  • 浴室用洗剤
  • パイプクリーナー
洗浄の手順
  1. ヘアキャッチャーがついている場合取り外して髪の毛を取り除く
  2. 洗面台を浴室用洗剤を使ってスポンジで洗う
  3. パイプクリーナーを投入
  4. しばらくおく
  5. 水で流しヘアキャッチャーを戻す

洗面台には排水口の入り口にヘアキャッチャーがついているタイプのものがあります。また、メーカーによってはついていません。

見える部分をお風呂用の洗剤で掃除したら、パイプクリーナーを使い排水口を洗浄しましょう。

ただし、塩素系の洗剤を使う場合は酸性系の洗剤と混ぜないように注意します。

排水口をきれいに保つには

排水口をきれいに保つには、使用した直後のお手入れが大切です。

キッチンであれば洗い物をした後に排水口周りをスポンジであらい、水切りネットをきれいにします。

お風呂や洗面台であれば、ヘアキャッチについたゴミを取り除き、汚れが溜まりにくくしてあげる必要があります。

毎日のケアをこまめに行うことで、大掛かりな洗浄の頻度も減らせるので、可能な限りきれいな状態を保ちましょう。

まとめ

家庭の中の排水口の洗浄方法を紹介してきました。

家庭の中にはお風呂、洗面台、キッチンなど多くの排水口が設置されていますが、いずれも放置してしまうと詰まりが起こり、排水が逆流する可能性もあります。

また、排水口の中は雑菌の温床になっています。臭いや害虫の発生の原因になるので洗浄の習慣をつけて、きれいに保つようにしましょう。

WRITER
    • WDW 編集部
    • 株式会社ウォーターデザインワールド(WDW) 編集部は、当社の製品であるUFB DUAL®の魅力的を伝えるだけでなく、水と健康に関する有益な情報を提供することで、お客様の生活に役立つライフハックを提供しております。

掃除・洗浄関連投稿

サービスについて詳しく知りたい方はお問い合わせください!