エコキュートの追い焚き配管を洗浄する方法を解説

エコキュートは、省エネルギーで環境と家計に優しい給湯システムとして、多くの家庭で活用されています。

しかし、長期間使用していると、追い焚き配管内に汚れが蓄積されることがあります。

汚れが積み重なると、エコキュートの効率や寿命に影響を及ぼし、さらにはお湯の清潔さも損なわれてしまいます。

そこで今回のブログでは、エコキュートの追い焚き配管内を洗浄する方法についてご紹介します。

エコキュートの追い焚き配管内を適切に洗浄することで、清潔さを保ちながら、長い間安心して利用できるようになります。

エコキュートの基礎知識

エコキュートは、省エネルギー型給湯機器の一つです。

自然の熱を利用して温水を生成し、効率的に給湯するシステムで、正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といいます。

その名前の通り、空気中の熱をヒートポンプ内に取り込むことで水をお湯にかえるシステムです。

ガスや火を使わず、冷媒となる二酸化炭素を使用して空気を循環、圧縮させて熱を水に伝えるため、電気のみで使用でき環境負荷が少ないとされています。

空気と冷媒を循環させるヒートポンプと、水やお湯をためておく貯湯タンクで構成されており、タンクは給水管から水を吸い上げ、温めた後にキッチンやお風呂など、お湯が必要な場所に供給します。

ちなみに、エコキュートの名称は、関西電力が商標登録していますが、日本の電力会社や各給湯機メーカーが使用している愛称でもあります。

エコキュートの配管にたまりやすい汚れ

エコキュートは貯湯タンク内や配管内に、汚れがたまることがあります。

エコキュートの貯湯タンクは、ステンレス製なので耐久性もありますが構造上、水あかや水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどがタンク内と配管内に蓄積されています。

また、経年劣化によってタンク内部のパッキンがボロボロになることで、ゴムのかすがお湯に混じることもあります。

さらに、お風呂で入浴剤を使うことで、入浴剤の粉が追い焚き配管内にたまることもあります。

エコキュートのメーカーによって使える入浴剤が異なるので、チェックしておきましょう。

エコキュートの配管が汚れることで起こるトラブル

エコキュートに汚れが蓄積されると、詰まりや故障が起きやすくなります。

エコキュートの故障の原因の多くは、汚れと不純物がタンク内に蓄積されることによって引き起こされるので、定期的なメンテナンスが推奨されています。

また、使えない入浴剤を使ってしまうことで、配管に腐食が起こり、水漏れの原因となります。

エコキュートは故障してしまうと修理することになり、修理費用もそれなりにかかります。

修理費のおおよその目安を記載しておきます。

エコキュートの修理費用
  • 部品の交換1万〜7万円ほど
  • ヒートポンプの修理8万〜22万円ほど
  • タンクの修理30万円ほど

ここからわかる通り、故障の起きやすいタンクの修理は、ポンプやパーツ交換と比べると高額です。

また、エコキュートの寿命は、ヒートポンプが5〜10年、タンクが10〜15年ほどと言われています。

メンテナンスをしながら寿命を伸ばすことで、余計な出費を抑えることにもつながります。

エコキュートの洗浄方法

タンクと配管の洗浄はお風呂から行います。

また、エコキュートには洗浄機能が備え付けられており、ボタンを押すだけで、ある程度タンク内を清潔に保つことが可能です。

しかし、洗浄機能で落とせない汚れは、自分で落とす必要があります。だいたい、半年に1回の頻度での洗浄が推奨されています。

また、エコキュートのメーカーによってそれぞれリモコンの操作の手順が異なりますが、基本的には同じ行程で洗浄します。

パナソニックを例に紹介するので、自宅で使用しているエコキュートの説明書を参照の上、リモコン操作を行ってください。

パナソニック製エコキュートの洗浄方法

  1. 浴槽の循環口フィルター上端から10cm以上になるようにお湯をためる
  2. お湯に洗浄剤を入れる
  3. リモコンメニュー「諸設定」→「洗浄運転」を選び決定ボタンを押す
  4. 洗浄が終わったら浴槽のお湯を全て排水する
  5. もう一度、浴槽の循環口フィルターから10cm以上になるようにお湯をためる
  6. リモコンメニュー「諸設定」→「洗浄運転」を選び決定ボタンを押す
  7. すすぎが終わったらお湯を排水して浴槽を掃除する

エコキュートはタンク内にも独立した配管がありますが、パーツの分解などが伴うため、タンク内を直接洗浄する場合は、基本的には業者に依頼することをおすすめします。

エコキュートの洗浄で活躍するナノバブルとは?

三菱製の一部のエコキュートには「バブルおそうじ」という機能が備え付けられています。

「バブルおそうじ」ではナノバブルを発生させることによって、洗剤を使わずに追い焚き配管内を洗浄します。

ナノバブルとは極小の泡のことで、汚れを吸着し分解する働きがあることから、さまざまな分野で活躍しています。

ナノバブルの活用事例

  • 医療機関で
    デンタルクリニックの石膏トラップの洗浄を始めとし、清潔さを求められる医療器具の洗浄に用いられています。
  • IT産業で
    半導体の洗浄に利用されています。従来、半導体の洗浄には薬剤を使用していましたが、ナノバブルを利用することで、薬剤の使用量を減らし、環境負荷の低減を実現しています。
  • 排水処理施設で
    ナノバブルは非常に小さいため浮力が低く、水中に止まり続けます。その泡が消える際に、フリーラジカルが発生し、水中の汚れを分解します。そのため、排水処理施設での水質浄化に利用されています。
  • 公衆トイレで
    自治体や企業の管理する公衆トイレでナノバブルが活用されることもあります。ナノバブルはマイナス電荷を帯電しており、配管内のプラス電荷をもつ汚れを吸着して分解します。長年蓄積された汚れにも効果があることが実証されています。

ナノバブルの家庭での活用

  • ナノバブルは家庭においても、さまざまなシーンで活躍します。

  • 飲料水として
    ナノバブルは飲料水に適しています。水中に含まれる酸素が増えるので、柔らかい口当たりになり、体内への酸素と水分の吸収も、通常の水より優れています。また、腸内環境を整える効果もあると言われています。
  • 洗浄用水として
    ナノバブルは高い洗浄効果を持っています。掃除や食材を洗うときに使用することで、洗浄時間を短縮できます。また、使用した水が配管に流れることで、自然と配管もきれいになっていきます。
  • お風呂やシャワーのお湯として
    ナノバブルの微細な泡は、肌へ浸透しやすく保温効果と保湿効果が期待できます。また、毛穴の奥まで洗浄できることから美容に関しても効果があります。

UFB DUAL®がお家の家事をサポート

  • ナノバブル
  • 『UFB DUAL®(ユーエフビーデュアル)』を使用すれば、三菱以外のエコキュートでもナノバブルを使った洗浄が可能です。

UFB DUAL®は水道管に直接取り付けることで、建物全体でナノバブルを使用できるようになります。

エコキュートの洗浄に使用する洗浄剤の削減ができ、日々の使用の中で配管内をきれいに保てるので、環境負荷を落としながらエコキュートの寿命を伸ばせます。

さらには掃除や美容、毎日の家事での活用など、エコキュートの洗浄以外でも活躍してくれるので、家事の手間を大幅に削減してくれるでしょう。

WRITER
    • WDW 編集部
    • 株式会社ウォーターデザインワールド(WDW) 編集部は、当社の製品であるUFB DUAL®の魅力的を伝えるだけでなく、水と健康に関する有益な情報を提供することで、お客様の生活に役立つライフハックを提供しております。

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