トイレの便器や便座の掃除は定期的に行っているものの、トイレタンクの洗浄は難しく感じている人も多いのではないでしょうか?
そもそも、トイレタンクは洗浄剤が基本的に使えないということもあり、掃除の難易度が高いように思えます。
しかし、実はトイレタンクの洗浄や掃除は簡単に行えます。
この記事では、トイレタンクに洗浄剤が使えない理由を解説し、面倒と感じている人でも簡単に掃除をする方法を解説します。
トイレタンクに洗浄剤が使えない理由は?
トイレタンクには基本的に洗浄剤は使えないので、洗浄剤を使用せずに掃除する必要があります。
では、なぜトイレタンクには洗浄剤が使えないのでしょうか。
パーツを傷める可能性
トイレタンクの中に水だけではなく、トイレを清潔に保つためのパーツが設置されています。
タンク内の水の量を調節するボールタップと浮き玉、水を流すためのチェーンやゴムフロートなど様々なパーツが設置されており、中にはゴムパッキンやシーリングを使用しているものもあります。
トイレ内のパーツは経年によって劣化していきますが、洗浄剤を使用することで、パーツの劣化が早まる、もしくは破損の可能性があります。
メーカーが推奨していない
多くのトイレメーカーが、トイレタンクへの洗浄剤の使用を推奨していません。
メーカーによって、使用できない洗浄剤は様々ですが、手洗い場におくタイプのもの、内部に投入するタイプのものも禁止している場合もあります。
また、強力な漂白剤の使用は、ほとんど認められていません。
トイレタンクに使える洗浄剤
基本的に、トイレタンクの掃除には洗浄剤の使用が認められていません。
しかし、メーカーによっては一部の洗浄剤の使用が可能な場合もあります。
市販されているものの中で、使用できる可能性が高い、もしくは使用できるものを紹介します。
タブレットタイプ
トイレタンクに投入するタブレットタイプの洗浄剤は、使用できる可能性があります。
弱アルカリ性の成分で作られており、トイレのパーツへの影響を減らして、汚れを洗浄可能です。
トイレタンク内にいれて放置するだけなので、手軽さも魅力です。
もちろん、使用する前にはトイレの説明書を確認するか、メーカーに問い合わせてから使用しましょう。
置き型タイプ
一部、トイレタンクの上部の手洗い場が設置されているものは、置き型タイプの洗浄剤が使用できます。
トイレを流すたびに、手洗い水を使ってタンク内を洗浄するので、手間をかけずに常にタンクの中を清潔にできることがメリットです。
ただ、トイレメーカーの中には置き型タイプの洗浄剤の使用を推奨していない場合が多く、使用できるトイレは一部の物にとどまります。
酸素系漂白剤
トイレタンクに使用できる酸素系の漂白剤も販売されています。
酸素系の洗剤は、酸素の力を使って汚れを落とすタイプの漂白剤で、衣類のクリーニングにも用いられます。
過酸化水素や過炭酸ナトリウムを主成分にしており、対象物へのダメージを減らしながら洗浄できます。
クエン酸と重曹
洗浄剤の使えないトイレタンクの掃除は、主にクエン酸と重曹を使用して行います。
クエン酸は弱酸性、重曹は弱アルカリ性をそれぞれ持っており、どちらも自然由来の物質です。
そのため、トイレタンク内のパーツの劣化を最小限に抑えて洗浄できます。
クエン酸は水あかの掃除に、重曹は黒カビの予防などに効果があります。
トイレタンクに使えない洗浄剤
トイレタンクに使えない洗浄剤も知っておきましょう。
トイレタンクには強力な塩素系漂白剤や、トイレの便器を洗うための酸性洗剤は使用できません。
それぞれ、トイレタンクに使用するにはアルカリ性、酸性が強すぎて、内部のパーツを傷めてしまう可能性が高くなります。
また、塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜてしまうと塩素ガスが発生し非常に危険です。
仮に、トイレの便器を酸性洗剤で掃除した後、トイレタンクを塩素系の洗浄剤で洗い流してしまうと、重大な事故になりかねません。
トイレタンクの洗浄方法
ここでは、重曹とクエン酸を使ったトイレの洗浄方法を紹介していきます。
つけおき洗い
つけおき洗いはトイレタンクをあけずに行える洗浄方法です。長時間放置する必要があるので、しばらくトイレを使用しない外出前や就寝前に行うと良いでしょう。
必要な物
- 重曹
手順
- 一度トイレを流します。
- 手洗い場があれば水の流れる穴から、なければトイレタンクのふたをずらし大さじ1杯程度の重曹をトイレタンク内に入れます。
- 6時間以上放置します。
- 6時間以上経過したら、水を流して完了です。
汚れの洗浄
水あかやカビなどの汚れが気になったら、タンク内の洗浄を行います。
トイレタンク内は、細かいパーツも多く入り組んでいるので、長めのブラシがあると便利です。
ちなみに、水が貯まっている部分には基本的にカビは生えません。多くの汚れはふたの裏や水面以上の場所に起こります。
長期間掃除をしなかった場合、トイレタンクの水の中に汚れが溜まることもあります。そうなると、強力な洗剤を使えない分、掃除が非常に手間になります。
汚れに気がついたらなるべく早めに取り除きましょう。
必要な物
- 重曹
- クエン酸
- 使い古した歯ブラシ
- 長細いブラシ
- スポンジ
- ゴム手袋
- マイナスドライバー
手順
- マイナスドライバーでトイレタンクの横にある止水栓を閉めます。止水栓を閉めずにふたをあけて掃除を行うと水があふれ出る可能性があります。
- トイレタンクのふたを外し、お風呂場など水が使える場所に持っていきます。
- まずはふたの洗浄を行います。カビがついている場合は重曹を、水あかが気になるのであればクエン酸を歯ブラシやスポンジにつけ、汚れが気になる部分を磨きます。
- 汚れが落ちたら水で流し、風通しの良いところで乾燥させておきましょう。
- 次にタンク内を洗浄します。水面より上の汚れを、ふたと同じ容量でクエン酸や重曹を使って磨きます。
- タンクの中に汚れがある場合は、レバーを回して水をぬき、細長いブラシを使って磨きます。
- きれいになったら止水栓をあけ、中に水を戻してもう一度水を流します。
- 最後にふたをして完了です。
トイレタンクの洗浄頻度は?
トイレタンクは頻繁に掃除する必要はありません。
1〜2カ月に1回つけおき洗いし、3カ月に1回はタンクの中をのぞいて汚れがないか確認し、汚れていたら早めに除去しておきましょう。
トイレタンクには強力な洗剤が使えないので、早めの掃除が大切です。
トイレタンクの洗浄をさらに簡単に
トイレタンクの掃除をさらに手軽に行うのであれば、ナノバブルを導入してみてはいかがでしょうか?
ナノバブルは水質浄化に使われる非常に小さな泡のことで、発生させる装置が小型化したことで近年家庭でも導入が進んでいます。
ナノバブルには汚れの洗浄や除去など様々な効果があり、ナノバブルを含んだ水をトイレタンク内に貯水しておくだけで、水あかや雑菌などの汚れを自動的に除去してくれます。
さらには、トイレの気になる臭いの予防も可能です。
また、ナノバブルは水と空気から作られるので、繊細なパーツの多いトイレタンク内にも問題なく使用出来ます。
トイレをいつも清潔な状態に保て、定期的なトイレ掃除の手間をかなり減らしてくれます。
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