キッチンの排水口のゴミ受けには、様々な汚れがたまるのでいざ掃除しようと思ってもなかなか気が重いという人もいるかもしれません。
しかし、長期間放置してしまうと、臭いや詰まりなどの原因となり非常に不衛生です。
そこでこの記事では、めんどくさいなと思っているひと向けに、排水口のゴミ受けを簡単に掃除する方法について解説していきます。
汚れを放置してしまって、なかなか取れないというときの対処方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
排水口のゴミ受けを掃除しないと起こること
キッチンは家庭のなかで、最も汚れがたまりやすい場所の一つです。
頻繁に手の触れる冷蔵庫の持ち手や、包丁スタンドなどにも汚れはたまりますが、特に注意が必要なのは排水口のゴミ受けです。
排水口のゴミ受けは、パイプの中にゴミが入り込んで詰まらせないようにするための設備で、私たちの生活を清潔に保つためには欠かせないものです。
しかし、料理で使用した油や食べかす、食器洗いに使用した洗剤の泡など様々なものをキャッチするので、自ずと汚れがたまります。
汚れがたまると、ゴミ受けの中で細菌が繁殖し、臭いやカビの原因になったり、害虫が発生することもあります。
さらには、暑い時期には食中毒のリスクも高まるので、排水口のゴミ受けは日頃から清潔にしておく必要があります。
排水口の掃除の頻度
排水口は料理をする家庭であれば、毎日掃除することが理想的です。
というのも、排水口のゴミ受けの汚れを放置しておくと、あっという間に細菌が繁殖してしまうからです。
新潟薬科大学の研究では、約37℃で栄養が豊富な状態で大腸菌を放置すると20分で約2倍に、1時間で8倍、2時間で64倍に増えるということがわかっています。
お湯を流すこともある排水口の中は高温多湿になりやすく、細菌の栄養源となる食べかすなども豊富なことから、細菌が増えやすい環境と言えます。
特に、夏場や湿気の多い梅雨時期は温度も湿度も高くなりやすいので注意が必要です。
キッチンを使用した際には、可能であれば毎回ゴミ受けの掃除を行い、料理をしない家庭でも週に1回は掃除しましょう。
また、毎日のお手入れと合わせて、定期的な徹底洗浄を行うことで、さらに清潔に保てます。
参考:https://www2.nupals.ac.jp/~fmfsc/Food_Microbiology_and_HACCP/shi_pin_an_quanwo_li_jiesurutameni.html
排水口の簡単な掃除の方法
排水口はこまめな掃除が必要ですが、コツさえ知っておけば簡単に汚れを取り除けます。
ここからは、毎日のゴミ受けの掃除方法と週に1回の徹底洗浄、頑固な汚れや臭いがついたときの対処方法について解説していきます。
ゴミ受けは毎日簡単に掃除
ゴミ受けは毎日簡単に掃除をしておきましょう。
特別な道具は必要なく、食器洗いのついでで構いません。
必要なもの
- 中性洗剤
- シンク用のスポンジ
手順
- 食器洗いが終わったら、排水口のふたを外しゴミ受けを取り出す。
- ゴミ受けにたまったゴミを捨てる。
- シンク用のスポンジに中性洗剤を含ませて、ゴミ受けとふた、排水口の壁面を洗う。
- 洗い流して完了。
中性洗剤はシンク用のものか、なければ食器用の洗剤でも大丈夫です。
ついたばかりの汚れであれば、水と中性洗剤で十分に掃除が可能です。
スポンジも細菌が繁殖しやすいものの一つなので、シンク用と食器用のものとで分けておきましょう。
週に1回しっかり掃除
排水口は週に1回しっかりと掃除し、細菌の繁殖を抑えましょう。
普段の掃除では、取りきれない汚れもあります。頑固な汚れになる前に、定期的な掃除を行って取り除いておきましょう。
必要なもの
- 重曹
- クエン酸もしくはお酢
- ぬるめのお湯
- スポンジ
- 使い古した歯ブラシ
- ゴム手袋
手順
- 排水口のふたを外し、ゴミ受けにたまった生ゴミなどを捨てる。
- ゴミ受けを軽く水でぬらす。
- 排水口にゴミ受けを戻し、重曹の粉末を振りかける。
- クエン酸1/2カップを1カップのぬるま湯に溶かして注ぐ。
- 汚れの度合いに応じて、ふたをしてから30分から2時間ほど放置。
- 排水口にぬるめのお湯を流す。高温のお湯は排水管を変形させる可能性があるため注意。
- ゴム手袋をつけて、シンク用のスポンジを使って残った汚れを洗い流す。細かい部分は歯ブラシを使うと効果的。
- 水で洗い流して完了。
重曹にクエン酸をかけると発泡しますが、体に影響はありません。市販の排水口クリーナーと比べて、皮膚に優しいのが特徴です。
つけおいた後にゴミ受けを洗うと、カビや黒ずみが驚くほど簡単に落ちますよ。
頑固な汚れの掃除
汚れがついて時間がたってしまうと、重曹とクエン酸だけでは汚れを落としきれないこともあります。
そんなときは、塩素系の漂白剤を使用することで、汚れを落とすことができますよ。
必要なもの
- 塩素系漂白剤
- ゴム手袋
手順
- 排水口のふたを外し、ゴミ受けにたまったゴミを捨てる。
- 塩素系漂白剤を頑固な汚れに吹きかける。ただし、 洗剤の注意書きをよく読み、用法を守って他の洗剤と混ぜないように。
- 排水口にフタをして、指定されている時間つけ置く。
- ゴム手袋を着用し、水を使用して排水口とゴミ受けについた塩素系漂白剤を洗い流す。
塩素系漂白剤は洗浄力が高いものの、他の洗剤と混ぜると大変危険です。
使用の際は、必ずゴム手袋をつけ注意書きをよく読み、正しい方法で使用します。
また、換気をしながら作業を行いましょう。
臭いが気になったときの掃除
排水口のゴミ受けをきれいにしても、なかなか臭いが取れないというときは、パイプの奥が汚れているかもしれません。
そんなときは、パイプクリーナーを使って掃除しましょう。
必要なもの
- パイプクリーナー
- ゴム手袋
手順
- 排水口のふたとゴミ受けを取り外す。
- ゴム手袋を着けて、排水口にパイプクリーナーを適量流し入れる。必ず注意書きを読み、他の洗剤と混ぜないように。また、肌につかないように注意。
- パイプクリーナーを排水口に入れたら、指定時間つけ置く。
- 排水口のふたとゴミ受けを元に戻す。
- 蛇口から水を出し、排水口に水を流して洗剤を十分に洗い流す。
パイプクリーナーには粉末のもの、液体のもの、タブレットタイプのものなど様々な種類が存在します。
いずれも、パイプ内に投入するだけで掃除できますが、他の洗剤とは絶対に混ぜず、十分に換気をしながら行いましょう。
排水口をきれいに保つコツ
排水口は汚れやすい場所ですが、ちょっとしたコツを知っておくだけで汚れにくくすることも可能です。
食器やフライパンについた油汚れは、流す前にキッチンペーパーで汚れを一度拭き取りましょう。基本の掃除方法ですが、排水口とパイプ内の清潔さを保つには、かなりの効果があります。
裏技的な方法としては、排水口のゴミ受けに丸めたアルミホイルを入れておくとぬめりの防止になります。アルミホイルは水にぬれると金属イオンを発生させ、細菌の繁殖を抑える働きがあります。
また、生活用水をナノバブルにすると、普段の使用の中で排水口を清潔に保てます。多くの人が使用する公共の施設では、ナノバブルを導入しており掃除の手間を減らしているところもあります。
日頃から排水口を清潔に保ち、心地よい生活環境を維持していきましょう。
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