意外と簡単 台所の排水口の掃除方法を解説

台所の排水口は、家の水回りのなかでも特に汚れが溜まりやすいポイントなので、いざ掃除を行おうと思っても心理的なハードルが高いという人もいるかもしれません。

しかし、排水口の汚れをそのままにしてしまうと、臭いや害虫の発生源になってしまいます。

この記事では、排水口の掃除に心理的なハードルを感じている人たちのために、排水口の簡単な掃除方法を解説していきます。

台所の排水口に溜まる汚れ

台所の排水口は、食材のかすや油汚れなど、様々な生物由来の汚れをキャッチする場所です。

そのため、家庭の中でも特に雑菌の発生量が多く、大腸菌、腸炎ビブリオ菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、カンピロバクター菌などあらゆる種類の雑菌が繁殖します。

これらの細菌は、体内に侵入することで健康被害をもたらす場合があり、汚れを放置することでさらに増殖します。

排水口に溜まって細菌の原因になるようなものには、以下のようなものがあります。

食べかす

食材を調理したときに出るゴミや、食べ残しなどが排水口の中に蓄積されます。

付着してからすぐに掃除すれば、比較的楽に除去できますが数時間後には細菌が繁殖し始めるので早めに掃除が必要です。

細菌が増えると刺激臭を発生させるので、キッチンの嫌な臭いの元となります。

油汚れ

排水口に流れた油が冷えて固まることで、徐々に蓄積されていきます。

排水口の奥には排水トラップという設備が設置されており、外からの臭いや害虫の侵入を防ぐための封水が貯まっています。

この封水によって油が冷やされることで、トラップ内部で固まり汚れとして溜まります。

油汚れは細菌の温床になる以外にも、詰まりの原因にもなります。

カビ

台所の排水口内部はカビが発生しやすい環境です。

カビは気温が20〜35℃、湿度が70%以上の環境で繁殖しやすく、暖かいお湯や油が流れ込む排水口内はカビにとって絶好の環境です。

カビには様々な種類がありますが、排水口の中には主に黒カビが発生し、体内に侵入することでアレルギー反応を引き起こします。

水垢

水垢は水が蒸発することで、含まれていたミネラル分が堆積することで発生します。

鉱物が原因の汚れなので、硬くてなかなか取れないのが特徴です。

水垢自体は無害ですが、雑菌の栄養素となるので取り除く必要があります。

石けんかす

石けんかすは水垢と見た目は似ていますが、洗剤に含まれる油分が固まった汚れです。

水にぬれた状態だとぬるぬるした感触がありますが、乾くと硬い汚れになり、カビや黒ずみの原因となります。

台所の排水口掃除を簡単にする道具

台所の排水口には様々な汚れがつくことを説明しましたが、汚れに合わせて洗剤や道具を変えることで楽に掃除できます。

台所の排水口の掃除を効率的にする洗剤や道具を紹介するので、掃除を始める前にそろえておきましょう。

重曹&クエン酸

重曹とクエン酸は家庭の様々な場所で使用できる掃除道具です。

重曹はアルカリ性の性質を持っており、酸性の脂質をもつ油汚れや石けんかすを効率的に落とせます。

一方のクエン酸は酸性の性質を持っているので、アルカリ性の水垢を簡単に落とすことができ、台所の消臭効果も期待できます。

また、混ぜて使うことでカビにも有効なので、重曹とクエン酸を持っておけばあらゆる汚れに対応できます。

食品にも使われる成分なので、安全性が高いこともポイントです。

塩素系漂白剤

頑固なカビや汚れを除去するときは漂白剤を使用します。

漂白剤には強力な洗浄作用をもつ塩素系のものと、幅広い用途で使える酸素系のものがあり、汚れや掃除場所に合わせて選択します。

カビが発生しやすい排水口には、塩素系漂白剤を使うことが多くなります。

塩素系漂白剤は他の洗剤と反応して有毒なガスを発生させることがあるので、使用には注意が必要です。

使い古した歯ブラシ

排水口の細かなパーツや手で届かない場所の掃除には、使い古した歯ブラシが便利です。

大まかな掃除はスポンジで行い、細かい部分には歯ブラシを使用しましょう。

アルミホイル

排水口の掃除をした後に、アルミホイルを3つほど丸めて入れておくと排水口のぬめりを予防できます。

アルミホイルは水にぬれることで金属イオンを発生させます。

この金属イオンには、殺菌効果があり排水口内部で発生する雑菌を抑制します。

台所の排水口掃除の頻度とタイミング

台所の排水口は、料理をしたら必ずその日のうちに掃除しましょう。

排水口の中に汚れが放置されると数時間後には雑菌の繁殖が始まり、あっという間に汚れが広がってしまいます。

といっても、毎回本格的に掃除する必要はなく、スポンジと食器用の洗剤を使った簡単なお手入れで十分です。

本格的な掃除は週に1回程度、もしくは汚れが気になったタイミングで行います。

台所の排水口の簡単な掃除方法

台所の排水口を簡単に掃除する方法を解説します。

食器洗いのついでにできるので、排水口の掃除が苦手という人も取り組みやすいはずです。

必要なもの

  • 台所用中性洗剤
  • スポンジ
  • 歯ブラシ

掃除の手順

  1. 排水口の掃除は、キッチンでの全ての作業を終えた後に行います。
  2. 排水口から、ふたとゴミ受けなどのパーツを取り外し、シンク用のスポンジに中性洗剤をつけてこすり洗いします。
  3. 次に、排水口の壁面を掃除します。
  4. パーツと排水口にぬるめのお湯をかけ洗剤を洗い流します。
  5. パーツを元に戻して完了です。

台所の排水口の本格的な掃除方法

週に1回程度の頻度で、重曹とクエン酸を使った掃除を行います。

重曹とクエン酸で取れないような頑固なカビが着いてしまった場合、漂白剤を使用して落とします。

また、排水口を掃除しても臭いが取れない場合は、トラップ内に汚れが溜まっている可能性があります。

その際は、パイプクリーナーを使ってトラップ内の汚れも洗浄可能です。

ただし、漂白剤やパイプクリーナーと酸性のクエン酸が混ざると非常に危険なので、誤って洗剤が混ざらないようにそれぞれ別の日に掃除するようにしましょう。

重曹とクエン酸を使った掃除

必要なもの

  • 重曹100g
  • クエン酸小さじ1
  • ぬるま湯

掃除の手順

  1. 排水口の簡単な掃除が終わったら、ゴミ受けを戻してふたをせずに重曹の粉末100gを排水口にまぶします。
  2. ぬるま湯100mlに対して、クエン酸小さじ1を混ぜ重曹の上から排水口にかけます。
  3. 発砲し始めるのでふたをして30分から1時間ほどします。
  4. 最後にぬるま湯で流して完了です。

漂白剤を使った掃除

必要なもの

  • 塩素系漂白剤
  • ゴム手袋
  • スポンジ
  • 歯ブラシ

掃除の手順

  1. 塩素系漂白剤は刺激が強いので、ゴム手袋をつけ換気をしながら作業を始めます。
  2. 排水口からふたとゴミ受けを取り出し、排水口、ふた、ゴミ受けそれぞれに漂白剤をスプレーします。
  3. 10分ほど放置して、スポンジや歯ブラシで汚れを磨いて落とします。
  4. ぬるま湯で流して、パーツを元に戻したら完了です。

パイプクリーナーの使用

必要なもの

  • パイプクリーナー(洗浄液タイプ)

掃除の手順

  1. 排水口のふた、ゴミ受けを取り出します。台所によって異なりますが、排水口内部にトラップのふたが着いている場合はこれも取り外します。
  2. 排水管につながる穴の中にパイプクリーナーを適量投入します。
  3. パイプクリーナーの説明書に記載された時間だけ放置します。
  4. たっぷりの水で、トラップ内のパイプクリーナーを流して完了です。

まとめ

台所の排水口を簡単に掃除する方法について解説しました。

排水口の汚れを放置してしまうと、様々な雑菌の温床になり嫌な臭いを発生させ、ときには健康にも影響を与えることがあります。

料理をした後は毎回簡単な掃除を行い、週に1回は本格的に掃除すると排水口を清潔に保てるでしょう。

本格的な掃除の際には、刺激の強い洗剤を使うこともあるので、混ぜないように注意して掃除しましょう。

WRITER
    • WDW 編集部
    • 株式会社ウォーターデザインワールド(WDW) 編集部は、当社の製品であるUFB DUAL®の魅力的を伝えるだけでなく、水と健康に関する有益な情報を提供することで、お客様の生活に役立つライフハックを提供しております。

掃除・洗浄関連投稿

サービスについて詳しく知りたい方はお問い合わせください!