キッチンの油汚れを撃退 掃除方法や頻度を解説

洗剤をつけて頑張って磨いても、キッチンについた油汚れはなかなか取れませんよね。

どうして油汚れはこんなにも落としにくいのでしょうか?

この記事では、油汚れがなぜ落としにくいか解説し、綺麗に掃除するコツを紹介していきます。

キッチンの油汚れが落ちにくい理由

私たちは何かを洗い流すときに、必ずといっていいほどまずは水を使って流そうとします。

水には砂糖や塩などの親和性の高い物質を溶かす働きと、水流によって付着した汚れを流すので、多くの汚れの洗浄に使用されます。

しかし、一部の物質のなかには水との親和性が低く、水を使っての掃除が向いていないものもあります。

その一つが油汚れです。

仲の悪い人たちを「水と油」と表現するように、同じ液体ではあるものの水と油は親和性が低くほとんど馴染みません。

また、「あぶら」には通常の状態で固形になっている「脂」と液体になっている「油」があります。

一括りに「油汚れ」と呼んでいるものの、脂の方がより厄介な汚れです。

熱が加わっている状態では液体になっていますが、冷えて固まることで頑固な汚れに変化します。

そのため、水で流しただけではなかなか落とせません。

また、固まる際に他の汚れを取り込むことがあり、キッチンの床や壁が黒ずむ原因にもなります。

「水に溶けない」「冷えて固まる」この二つの性質によって油汚れは落ちにくいと言われているのです。

キッチンの油汚れ掃除のポイント

油汚れを掃除する際には、注意したいポイントが3つあります。

強くこすらない

油汚れは水や普通の洗剤では、綺麗に落とすことはできません。

なかなか落ちない汚れなのでつい力をこめて磨いてしまいがちですが、キッチンの設備を破損させる可能性があるので注意しましょう。

正しい方法さえ知っておけば、力を入れずに落とすことができます。

掃除場所の素材を確認

油汚れは、クエン酸や重曹など酸性やアルカリ性の性質を持っている洗剤を使用して掃除します。

油汚れに対しては高い洗浄力を発揮するものの、一方で調理器具や設備によっては傷めてしまう可能性があります。

クエン酸は「鉄」「セメント」「大理石」に使用できず、重曹は「アルミ」「漆」「銅」「木材」に使用できません。

また、キッチンでは塩素系の洗剤も使うことがあり、混ざってしまうと有毒な塩素ガスを発生させてしまいます。

混ざらないように注意して、万が一混ざってしまったときのために換気をしながら作業を行いましょう。

キッチンの油汚れの掃除道具

実際に掃除を行う前に、キッチンの油汚れに有効な洗剤と、あると便利な掃除道具を紹介します。

いずれもキッチン以外でも使えるアイテムを集めました。

応用ができるので、常備しておくことをおすすめします。

洗剤

重曹

重曹は弱アルカリ性の性質を持っており、反対に油は酸性の性質を持っています。

そのため、油を中和して柔らかくすることで落としやすくします。

汚れや掃除場所によって、応用が利く便利な洗剤です。

セスキ炭酸ソーダ

重曹で落ちない頑固な油汚れには、よりアルカリ性の性質がつよいセスキ炭酸ソーダを使用します。

ただし、直接触ると手が荒れてしまうこともあるので、使用する際にはゴム手袋を着用しましょう。

クエン酸

クエン酸は油と同じ酸性ですが、油や動物性の汚れによってついた臭いを軽減してくれます。

重曹やセスキ炭酸ソーダを使って汚れを落としたあとは、クエン酸を使って消臭しましょう。

また、キッチンにできやすい水垢を落とす効果もあります。

掃除道具

メラミンスポンジ

メラミンスポンジは通常のスポンジよりも密度が高いスポンジです。

付着してすぐの油であれば、メラミンスポンジと水だけで落とすことができます。

毎日のお料理の後におすすめの掃除道具です。

小麦粉

小麦に含まれるグルテンは油を吸着する機能があります。

重曹と同じような感覚で使え、元々食品なので肌への刺激が少なく安全に使用できます。

料理をする家庭であれば、常備していることも多いので気軽に掃除を始められることもメリットです。

キッチンの油汚れの掃除方法

それでは実際に、キッチンについた油汚れの掃除方法を解説していきます。

毎日の簡単な掃除

メラミンスポンジを使って磨く

メラミンスポンジは樹脂から作られたスポンジで、小さいキューブ状の形をしています。

軽く水にぬらして、汚れがついた部分を擦るだけで力をかけずに油汚れを落とすことが可能です。

反対に強い力で磨いてしまうと、対象物を傷つけてしまうこともあるので注意しましょう。

重曹水を使った方法

重曹はアルカリ性の性質を持っており、油に有効な洗剤で100mlの水に対し小さじ1を混ぜて使います。

スプレーボトルに入れ、油汚れに噴射してから3分ほど放置して磨くと、軽い油汚れであればすぐに落とすことが可能です。

なかなか落ちないときはキッチンペーパーに重曹水を染み込ませて汚れに貼り付けておくと、さらに洗浄効果が高まります。

また、タライやシンクに重曹水をためて魚焼きグリルの網や受け皿を漬け込んでおくと、汚れが落ちやすくなります。

小麦粉を使った方法

小麦粉を使った掃除は簡単で、気になる油汚れに小麦粉をまぶして行います。

しばらく放置すると、小麦粉が油を吸収するので乾いたぞうきんやキッチンペーパーで拭き取ります。

すると、ボロボロと小麦粉と一緒に油が取れていきます。

細かいゴミが出るので新聞紙などを床に敷いて作業しましょう。

しっかりとした掃除

セスキ炭酸ソーダを使った方法

重曹で汚れが取れなかったときはさらにアルカリ性が強い、セスキ炭酸ソーダを使用します。

大きめのスプレーボトルの中に水500mlとセスキ炭酸ソーダ小さじ1を入れて混ぜます。

汚れが気になる部分に噴射して5分ほど放置して磨くと、頑固な油汚れも綺麗に落とせます。

重曹水と同じように、キッチンペーパーを使うことでさらに浸透力が高まるので、もしスプレーだけで落ちなかったときは試して見ると良いでしょう。

クエン酸を使った消臭

油汚れを落としても臭いが残っているときは、クエン酸を使って消臭します。

スプレーボトルの中で100mlの水と小さじ1のクエン酸を混ぜて、気になる部分に噴射してキッチンペーパーなどで拭き取ります。

キッチンの油汚れを予防する方法

油汚れは頑固な汚れですが、つきやすい場所がコンロ周辺に限られるので対策も可能です。

汚れ防止シートの活用

汚れ防止シートは、壁に貼って使う油はねの付着を防ぐためのアイテムです。

耐熱性でキッチン周りに使えるものが販売されており、汚れたらはがして交換するだけなので掃除の手間をかなり減らせます。

レンジガードの活用

レンジガードは調理中の油はねを防ぐために、壁のようにして使うアイテムです。

揚げ物や、油を多く含む食材を炒めるときにコンロを囲むようにして油の飛び散りを防ぎます。

コンロの周辺には汚れがついてしまうものの、掃除の範囲を狭めることができます。

まとめ

キッチンにつく油汚れの掃除方法を解説してきました。

油汚れは水に流れにくい性質を持っており、水や通常の洗剤ではなかなか落とすことができない頑固な汚れです。

油は酸性の性質をもった汚れなので、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダで中和させると汚れが柔らかくなり簡単に落とすことができます。

ただし、重曹やセスキ炭酸ソーダは「アルミ」「漆」「銅」「木材」には使用できないので注意して使用しましょう。

WRITER
    • WDW 編集部
    • 株式会社ウォーターデザインワールド(WDW) 編集部は、当社の製品であるUFB DUAL®の魅力的を伝えるだけでなく、水と健康に関する有益な情報を提供することで、お客様の生活に役立つライフハックを提供しております。

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