窓を開け閉めするときに動きにくさを感じたら、もしかしたら窓のサッシ部分に汚れが溜まっているのかもしれません。
この記事では、窓のサッシ・レールに溜まった汚れを効率的に掃除する方法について解説していきます。
窓のサッシ・レールに汚れが溜まると
窓のサッシは意外と汚れやすい場所です。
ベランダや2階以上の窓よりも、直接庭や道路と接している部分の窓が砂埃によって汚れやすくなります。
そのため、窓のサッシやレールはある程度汚れることが前提となった設計がされているものの、長期間放置してしまうと、窓の建て付けが悪くなったり、無理やり開け閉めすることでレールがゆがんだりすることがあります。
また、溜まった汚れが害虫や雑菌の餌になることがあり、カビが発生することもあります。
窓にカビが発生すると、カーテンやフローリングなど室内のあらゆる場所にカビが移ってしまいます。
窓のサッシ・レールに溜まる汚れの種類
外部と接する窓のサッシには様々な汚れが溜まります。
屋内で発生する汚れだけではなく、環境によっては屋外の汚れも発生するので思いもよらないものが挟まることもありますが、ここでは代表的な汚れをチェックしていきます。
砂埃・砂利
屋外から運ばれ、窓のサッシには砂埃や砂利が付着することがあります。
小さな砂埃は窓を閉めっぱなしにしていても、わずかな隙間から侵入し徐々にレール部分に溜まっていきます。
庭と接している窓では、大きな砂利がレールに侵入することがあり、気づかずに窓を開閉してしまうとレールが変形し、故障の原因になります。
ハウスダスト
ハウスダストは、空気中に舞うホコリや、微生物の死骸など屋内で発生する小さなチリの混合物です。
一つひとつは小さな汚れですが、時間をかけて窓のサッシに溜まっていき、いつの間にかレールがハウスダストでびっしりということも起こります。
ハウスダストはアレルギーの原因となったり、害虫や細菌の餌になってカビなどの別の汚れを発生させます。
カビ
湿度の高い梅雨の時期や、外気との温度差がある冬には窓が結露し、水滴によってサッシにカビが生えることがあります。
カビは時間が経つと、完全に取り除くのが難しくなり、他の場所に移ることもあるので発生を予防するか、万が一発生したら早めに除去する必要があります。
ウォータースポット
ウォータースポットは水滴が乾燥することによってできる水のしみです。
雨や結露の水滴や、くしゃみをしたときなどに飛び散る唾液が窓に付着し、水分が蒸発したあと、含まれていた成分が残ることで白いしみが付着します。
原因によっては拭いただけでは落とせない頑固な汚れになるものもあります。
ウォータースポットはガラス部分で目立つ汚れですが、水滴が垂れることでシーリング部分にも付着しカビの原因となります。
窓のサッシ・レールの掃除に便利な道具
窓のサッシを掃除する前に、必要な道具をそろえておきましょう。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジは樹脂を固めて作った、通常よりも密度の高いスポンジです。
軽く水にぬらして窓ガラスやサッシを拭くことで、頑固な汚れも簡単に落とすことができます。
また、小型のキューブ状なのでレールなどの細かな隙間も掃除しやすく、窓の掃除で大活躍します。
ただし、強い力をかけて磨いてしまうとガラス部分に傷をつけてしまうこともあるので、力加減には注意が必要です。
割り箸と布
レーンの掃除には、割り箸に薄手の布を巻きつけたものを用意すると便利です。
窓のレーンはハウスダストや砂埃が溜まりやすいものの、雑巾やスポンジでは角に汚れが残ってしまい十分に掃除ができません。
割り箸と布を使うことで、細かな部分の汚れも綺麗にできます。
使い古した歯ブラシ
窓ガラスとサッシの境目のシーリング部分の掃除は、使い古した歯ブラシで掃除します。
シーリング部分には結露による水滴が溜まり、カビが発生することがあります。
そのため、しっかりと掃除する必要があるのでブラシを使うと効果的です。また、レールなどの細かい隙間も掃除できます。
新しいブラシや硬いブラシを使ってしまうと、シーリングを劣化させてしまうので、毛先の柔らかい古い歯ブラシを使うのがポイントです。
窓のサッシ・レールの基本の掃除方法
サッシやレーンが汚れていたら、まずは洗剤を使わずに水だけを使って汚れを落とします。
窓の枠には無垢の木が使われていることもあります。
洗剤がつくことで変色させてしまう可能性があるので、最初は水で掃除し、取れない場合は汚れに合わせて洗剤を使用します。
必要なもの
- 水を入れたスプレーボトル
- メラミンスポンジ
- 割り箸と布
- 雑巾
手順
- メラミンスポンジを窓のレールのサイズに合わせてカットします。
- ドアストッパーがついている場合、外しておきます。
- レールとサッシに水をスプレーし、メラミンスポンジで優しく磨き、汚れが柔らかくなるまで何度か水を足して繰り返します。
- 割り箸に布を巻きつけたものでレーンの細かい部分を磨きます。
- もう一度、水をスプレーします。
- 乾いた雑巾で水気を拭き取って完了です。
窓のサッシ・レールのカビの掃除方法
シーリング部分にカビができてしまったときは、塩素系漂白剤を使って落とします。
塩素系漂白剤は刺激の強い洗剤なので、フローリングについてしまうと、褪色させてしまう可能性があります。
また、他の洗剤と混ぜると有毒なガスを発生させるので、絶対に混ざらないようにして注意しながら掃除を行います。
必要なもの
- 塩素系漂白剤
- ゴム手袋
- ラップ
- キッチンペーパー
- 使い古した歯ブラシ
- 雑巾
- 新聞紙
手順
- ゴム手袋をつけ、周囲に漂白剤が付着しないように新聞紙を引いて保護しておきます。
- カビがついた部分にキッチンペーパーをあて、上から漂白剤をスプレーします。
- キッチンペーパーが十分に湿ったら上からラップを被せて密封し、5〜10分放置します。
- 時間が経ったらラップとキッチンペーパーを外し、歯ブラシでシーリングを磨きます。
- 汚れが落ちたら乾いた雑巾で残った洗剤を拭き取ります。
- しばらく換気をして、漂白剤が匂わなくなったら完了です。
窓のサッシ・レールの掃除の頻度と汚れの予防
窓のサッシは、2カ月に1回くらいを目安に基本の掃除を行います。
普段は部屋を掃除する際に、掃除機のブラシノズルを使って大きな汚れを取り除いておくと、頑固な汚れの発生を予防できます。
ただ、カビを発見したらなるべく早めに掃除をしましょう。
カビはカーテンや壁、フローリングに移ることもあり、放置してしまうと取るのが大変になります。
カビが発生した際は、窓の周囲もチェックし、念の為カーテンは洗濯しておきます。
窓のサッシ・レール掃除の注意点
窓のサッシを掃除するときは、基本的には洗剤を使わずに水だけを使って掃除します。
窓枠は無垢の木材で作られていることも多く、洗剤がつくことでシミがついて変色してしまう可能性があります。
また、漂白剤がフローリングについてしまうと、ワックスを剥がしてしまい木材を傷めてしまいます。
サッシやレール自体は頑丈ですが、周囲の素材はデリケートなこともあるので注意して掃除を行いましょう。
まとめ
窓のサッシは室内でも汚れやすい場所です。
汚れを放置してしまうと、窓の開閉が困難になり、そのまま使い続けると故障させてしまうこともあります。
また、カビが生えてしまうと健康にも影響を与えるので、少なくとも2カ月に1回を目安にしっかりと掃除しておきましょう。
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